「なんて美しいスイーツなんだろう」「口にいれるとするっと溶けてしまうわ」「流れていく雨粒のような食感」
NYでは現在「Raindrop Cake(レインドロップ・ケーキ)」が、ニューヨーカーの心を掴んでいます。レインドロップ(雨粒)のケーキって、いったい何だと思いますか? 透き通る雨粒、流れる水滴のような。
新しい食のトレンドを仕掛ける
Darren Wong氏は、ニューヨーカーにアピールする何か面白いものはないかとインターネットを検索していて、日本の夏季限定のある和菓子の美しさに魅了されたそうです。水滴を思わせる、儚いスイーツとは。
ブルックリン フリーマーケットで販売
これが、そのRaindrop cake 8ドル。NYの食のトレンドの発信源、ブルックリンのフリーマーケット(Brooklyn Flea Smorgasburg)でも長蛇の列が出来るほど。当初400個用意したものがあっという間に売り切れ、以降650個を用意したところ、4時間半で売り切れるという人気。
美しいスイーツがニューヨーカーを刺戟する
インスタグラムなどのSNSで拡がり、「美しい」、「食べてみたい」、「いったいどんな味?」とニューヨーカーのアンテナに触れたのです。
水信玄餅からインスパイア
もうお気づきの方もいるかもしれませんね。「レインドロップ・ケーキ」は、金精軒 水信玄餅(2016年は6月~9月末日の土日のみ販売)にインスパイアされたもの。丸くて、フルフルと揺れるさまは確かに雨粒のように見えますね。上手いネーミングをしたものです。
(C) 2010 KINSEIKEN SEIKA CO.LTD.
口の中に残る水の味
『洋菓子は空気、和菓子は水を売る』というそうですが、まさに和菓子の真髄をニューヨーカーにアピールしたスイーツ。見た目の繊細さ、美的感覚は日本人の得意とするところ。その感覚が受け入れられたというのは、嬉しいですね。
すでに作りかたも研究されている
いったいどうやって出来ているの? とすでに研究されています。この分だと、バリエーションも出そうな予感。
【RAINDROP CAKE Recipe Mizu Shingen Mochi – You Made What?!】
[FWx]
NYのトレンドもどんどん短いサイクルになってきて、めまぐるしく移り変わっています。主催者は、ビジネス投資として分析してブームを仕掛けていますが、次に来るトレンドもまた和のものかもしれませんね。