クロナッツやマカロンなど次々とお菓子のブームの波が来ますが、昔からの味も忘れ難いものです。私達も、おはぎやおしるこ、おだんご、大福などに、ついつい目尻が下がってしまいますよね。
アメリカのオヤツといえば、ドーナッツ、カップケーキ、ブラウニーなどが知られていますが、まだ日本人にはよく知られていないオヤツもあります。そこで今回は、ニューヨーカーが懐かしがる、思い出の味をご紹介しましょう。食べてみたら、きっとハマること間違いなし。次のブームになるかもしれませんね。
アップル・ターンオーバー (Apple Turnover)
サクサクしたパイの中から、とろりとしたリンゴのフィリングが。アップルパイに似ていますが、切り分けなくても良く、もう少し軽い食感。形はお店や家庭によって、異なります。気取らずに、菓子パン的にかぶりつきたいオヤツです。ニューヨーカーにとって懐かしの味のようで、ベーカリーで良く売れていました。優しく、ほっとする味で、万人に好まれます。
©chocolatemoosey.com
ピーナッツ・ブリトル(Peanut brittle)
アメリカ人はなにしろピーナッツ・バターが大好き。パンに塗るのはもちろん、チョコレート、アイスクリーム、クッキーでもピーナッツ・バターを使います。このピーナッツ・バター味のキャンディ、中にはピーナッツもたっぷり、カリカリ、ポリポリと食感が楽しいお菓子です。日本で言えば、ピーナッツおこしでしょうか。食べ出したら、止まりませんので、ご注意を(笑)。アメリカのお菓子売り場には必ず置いてあります。作るのも意外に簡単そうですよ。
©Brandy’s Creations
ボストン・クリーム・パイ(Boston cream pie)
東海岸ボストン発祥のお菓子。パイと言っても、実際にはケーキです。スポンジケーキの間には、生クリーム、ふんわりとソフトなカスタードクリームがたっぷりと。Dunkin Donutsのドーナッツメニューでも、ボストン・クリームが一番人気なほど。
チョコレートたっぷりのこのケーキ、実は男性ファンの方が多いんですよ。
©The Cottage Market
今まで食べた中で、NYイチ美味しかったのは、この店。スポンジはふわふわと、クリームは空気のごとく軽く、甘過ぎず、夢のごとし。
©Conti’s Pastry Shoppe
スティッキー・バン (Sticky Bun)
シナモンロールの上に、アイシング+ピーカンナッツがどっさり。見た目を裏切らない、高カロリー。しかし、やめられない美味しさ。溶けた砂糖がベトベトしていることから、こう呼ばれます。「ただいま〜」と学校から帰ってきて、「オヤツ、出来てるわよ〜」とこんな素敵なオヤツを出されたら、子供は素直に育ちそうです。いつの時代にも、子供には愛情と手作りのオヤツが必要な気がしますね。
©Moore Adventures
ウーピー・パイ (Whoopie Pie)
東海岸ペンシルバニアのアーミッシュ(独自の信仰により自給自足の生活をしているドイツ系移民)の伝統的お菓子。チョコレート味のケーキ生地をしっとりとまあるく焼いて、たっぷりのバタークリームを挟んだもの。日本で言えば、どらやきみたいなものでしょうか。ウーピー・パイは、冷たいミルクと良く合うそう。にこにこしながらかぶりつく子供たちの笑顔が似合う、まんまるのお菓子です。
©Everyday Occasions
どれも美味しそうで、食べたくなったでしょう?たまには家でゆっくり菓子作りなんていう過ごしかたも、良いかもしれませんよ。日本語でもレシピがたくさん出ていますので、作り方はウェブで検索してみるのがおすすめです。
sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
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