【日本三大秘境】岐阜県「白川郷」・宮崎県「椎葉村」もう1カ所は?

Posted by: あやみ

掲載日: Oct 15th, 2023

外部の人が踏み入れたことがあまりない場所、多くの人が知らない場所を「秘境」といいます。日本各地にはいくつもの秘境と呼ばれる場所が存在しますが、なかでも日本三大秘境に数えられるのが、岐阜県の白川郷、宮崎県の椎葉村(しいばそん)、徳島県の祖谷(いや)です。今回は、それぞれの特徴と見どころをクローズアップ。いずれの秘境も自然豊かで風光明媚です。

岐阜県・白川郷(秋)
 


 

日本の原風景!懐かしさを感じられる「白川郷」(岐阜県大野郡)

岐阜県大野郡・白川郷(秋)
富山県の五箇山とともに1995年に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界文化遺産に登録された岐阜県の「白川郷」には、日本の原風景といえる景色が残っています。

世界遺産に登録されたことで知名度が増し、国内外から多くの観光客が訪れるようになりましたが、今もなお、山に囲まれた厳しい豪雪地帯で自然との共生に必要だった、住民同士の助け合い「結(ゆい)の心」の精神と営みが息づいています。そのため、どこか懐かしさを感じる「日本の故郷」といえる場所です。

そんな白川郷で訪れたいのが、25棟の合掌造りを保存・公開する博物館「合掌造り民家園」。主屋はもちろん、神社やお寺の本堂、水車小屋もそろっていて、見学可能です。白川村に現存する数少ない18世紀の合掌造り「山下家」も! 「中野長治郎家」では、囲炉裏のそばでお茶を飲むことができますよ。

世界遺産地区内で最大級クラスの合掌造り「和田家」も要チェックです。焔硝(えんしょう)によって栄えた家で、現在も住居として使われています。とはいえ、生活スペース以外の、1階と2階部分を公開していますので、2階から白川郷の景色を眺めることも可能です。

そのほか、霊峰白山の麓が源泉地である「平瀬温泉」、大白川園地内の「白水湖」や「白水の滝」といった雄大な自然を満喫できるスポットも。

岐阜県白川郷「どぶろく祭」
©️一般社団法人岐阜県観光連盟

また、秋に行われる「どぶろく祭」は歴史ある祭り。白川村の神社で獅子舞や民謡、舞踊といった神事が繰り広げられ、祭礼におみきとして「どぶろく」が振る舞われます。さらに5月には、田植え唄に合わせて手植えをする「田植え祭」も開催。どちらのお祭りも、白川郷の歴史や文化に触れるチャンスです。

そんな白川郷では、四季折々の景色を楽しむことができるのも魅力。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、いつ訪れても新鮮な感動を味わうことができますよ。

白川郷
住所:岐阜県大野郡白川村荻町
電話:05769-6-1013(白川郷観光協会9:00~17:00)
交通アクセス:JR「富山駅」から高速バスで約1時間20分「白川郷バスターミナル」下車してすぐ
公式サイト:https://shirakawa-go.gr.jp/

相互扶助の精神「かてーり」が息づく「椎葉村」(宮崎県東臼杵郡)

宮崎県椎葉村十根川集落(伝統的建造物群保存地区)
©︎宮崎県観光協会

宮崎県の北西に位置する「椎葉村」は、約96%が森林という、日本の原風景を感じる緑豊かな村です。この村には古来、農作業を助け合う「かてーり」という相互扶助の精神があります。急峻な山々に囲まれた椎葉村は、わずかな平地を切り開き、暮らしのなかで独自の文化や習慣などを培ってきたのです。このような暮らしの在り方が認められ、2014年に「日本で最も美しい村」連合に加入、2015年には世界農業遺産に認定されました。

椎葉村の見どころは、十根川集落と大久保集落に残る「椎葉型」といわれる瓦屋根の独自の住居。3〜4室の広い部屋が一列に並び、細長い平面形式をしていて、上段の民家は下段の民家の屋根より高い位置につくられているのが特徴です。

十根川集落は標高約550mの急斜面に位置し、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。最上階には公開している施設があり、ツアーも実施しています。一方、標高700mの山腹にある大久保集落には、日本一の大ヒノキが! 推定樹齢800年、幹周り9.3m、樹高32m、枝は東西32m、南北30mの広がりで迫力があります。

また、椎葉村には26地区で山の生活を表した神楽が伝承されていて、それらは国の重要無形民俗文化財に指定されています。各地区によって舞いや衣装、太鼓のリズムが異なるのもポイントです。

宮崎県椎葉村「仙人の棚田」
©︎宮崎県観光協会

さらに、空中に浮かんでいるように見える棚田が望める「大いちょう展望台」、平家の姫と源氏の武将の悲恋の舞台とされる「鶴富屋敷」や「椎葉厳島神社」も。ここでしか見ることができない景色が広がっていますよ。

椎葉村
住所:宮崎県東臼杵郡椎葉村
電話:0982-67-3139(椎葉村観光協会)
交通アクセス:宮崎市から車で約3時間20分、JR「日豊線日向市駅」から(上椎葉下車)バスで2時間30分
公式サイト:https://www.shiibakanko.jp/

絶景露天風呂も!深い渓谷が広がる「祖谷」(徳島県三好市)

徳島県三好市・祖谷
徳島県と高知県の県境に位置する大歩危祖谷温泉郷は、日本三大秘境に挙げられる「祖谷(いや)」として有名です。この地域には、深い渓谷が広がっており、秘境ならではの体験ができます。

ケーブルカーでのぼる天空露天風呂のある「ホテルかずら橋」、谷底の露天風呂までケーブルカーで降りる「ホテル祖谷温泉」といった絶景露天風呂があるホテルも。

徳島県三好市「祖谷のかずら橋」
祖谷で一度は訪れたいのが、長さ45m、幅2m、水面上14m、重さ約5〜6トンにもおよぶ、シラクチカズラでつくられた「祖谷のかずら橋」です。なんとこの橋は、3年ごとに架け替えられているそう。昔は深山渓谷地帯の唯一の交通施設だったとか。

祖谷のかずら橋からほど近い場所にある「琵琶の滝」もあわせて訪れたいスポット。この滝には、平家の落人伝説が残っています。昔、平家落人が京の都をしのんで、この滝で琵琶を奏でて、慰め合っていたそうです。

また、蛇行する祖谷川の流れがひらがなの「ひ」の字に似ていることから名付けられたという「ひの字渓谷」も見逃せません。深い山々とエメラルドグリーンの祖谷川の景観は迫力満点! ひの字渓谷から車で約5分の場所には断崖絶壁に立つ「小便小僧」の銅像も。

祖谷の郷土料理「祖谷そば」を味わうのもおすすめ。地元のそば粉を100%を使った太く短い麺が特徴で、具材にも祖谷の食材を取り入れています。

祖谷
住所:徳島県三好市
電話:0883-76-0877 (三好市観光案内所)
交通アクセス:JR土讃線「阿波池田駅」からバスで各所へ
公式サイト:https://www.awanavi.jp/parts/oboke-iya/

[参考]
一般社団法人 白川郷観光協会
NPO法人「日本で最も美しい村」連合
世界に一つだけの椎葉 椎葉村公式note
みやざき観光情報 旬ナビ
阿波ナビ

[Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

あやみ

Ayami ライター

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。

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