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日本初のコンビニエンスストアは「セブン‐イレブン」
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日本で初めてコンビニエンスストアが開店したのは、50年前の1974年5月でした。東京都江東区の豊洲に、本格的なフランチャイズのコンビニエンスストアとしては日本初となる「セブン‐イレブン第1号店(東京都江東区・豊洲店)」がオープンしたのです。
それ以前にも「ココストア」など、コンビニ自体はありましたが、本格的な展開はここから始まったとされています。
当時、小売り業界17位に低迷していたイトーヨーカ堂は、“小売りの先進国”アメリカで、人々の生活に溶け込んだ深夜営業の“コンビニエンスストア”に目を付けました。1973年11月、アメリカの企業、サウスランド社と業務提携し、今のセブン-イレブン・ジャパンの前身の会社を設立。店のオーナーと契約を結んで商品を提供し、オーナーが経営するフランチャイズ方式で店舗を展開することになりました。
そして、1974年5月に豊洲のセブン‐イレブン第1号店が誕生したのです。当時、営業時間は「セブン-イレブン」の名前の通り、午前7時から午後11時までの16時間でした。
日本初の24時間営業のコンビニは福島県
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セブン‐イレブン第1号店がオープンしてから約1年後、1975年6月、日本初の24時間営業のコンビニがオープンします。その場所は福島県郡山市。郡山駅から西に車で7分ほど、郡山市のメインストリート「さくら通り」に面した虎丸店でした。
世の中の働き方の多様化に合わせて、24時間営業を開始したこの店舗は、今も営業しています。夜間でも灯っている店舗の明かりは、街の風景のひとつでもありますね。
その後、全国に24時間営業の店舗が広がり、現在では、コンビニが24時間営業なのは当たり前になりました。
2023年11月時点での日本のコンビニの数は、5万5,771店(日本フランチャイズチェーン協会正会員のコンビニエンスストア本部7社の店舗数)。全国各地で、年間延べ150億人以上が利用しているといわれます。
コンビニは、ただ買い物するだけでない場所
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コンビニは、おにぎりやスイーツなどの商品を購入するだけでなく、ATMやコピー・ファクス、各種料金の支払い、宅配便の発送・受け取り、チケット購入、住民票など証明書の取得といったさまざまなサービスを利用できる、もはや生活に欠かせない存在。
最近は24時間営業の見直しも広がっているようですが、いつでも開いているコンビニの存在に「あいてて良かった!」と思った人も少なくないのでは? 時代のニーズに合わせて変化を続けるコンビニを、今後も上手に利用していきたいですね。
[参考]
セブン-イレブン・ジャパンの歴史
便利さ追い求めて50年 “コンビニの父”に聞いた|NHK|ビジネス特集
戦後日本のイノベーション100選 高度経済成長期 コンビニエンスストア
JFAコンビニエンスストア統計調査月報
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