【パリの治安が悪化】ヨーロッパ在住者が教えるスリの手口と注意すべき対策!│2024パリ五輪

Posted by: Rei

掲載日: Aug 8th, 2024

パリは多くの観光客が訪れる魅力的な街ですが、スリや引ったくりの被害が横行する街でもあります。先日、ロンドンからパリへ観光に出かけた時に気づいた点を踏まえ、犯人の具体的な手口や防犯対策を紹介します。被害に遭わないように、事前に対策していきましょう!

1.観光地・ナイトライフでのスリ・引ったくり

エッフェル塔 アイキャッチ
©Hethers/Shutterstock

観光スポットやパリ中心部では、観光客を狙ったスリが横行しています。特に貴重品の管理には細心の注意を払ってください。

財布やスマートフォンなどの貴重品は、セキュリティポーチやチャックのついたショルダーバッグ・ウエストポーチにしまい、常に目の届く範囲に保管しましょう。リュックサックは背後から開けられる可能性があるので危険です。

また、パリは、昼夜問わず治安の悪い地域があり、暴力を伴う強奪も頻発しています。危険区域は事前に確認し、決して一人で歩かず、必要であればタクシー等で移動するようにしてください。

2. メトロ(地下鉄)でのスリや置き引き

すりに遭った女性

「地下鉄車内でのスリにご注意ください」と日本語でアナウンスが流れるほど、パリのメトロの治安は突出して悪く、油断は大敵です。最近は家族などの集団で行われるスリの被害も目立ちます。

よくある事例
・道を聞かれる、荷物運びを手伝うふりなど、話しかけて気を逸らしている間に、その仲間が貴重品に手を伸ばし、貴重品を奪って逃走。子どもを含む家族ぐるみなどの3~4人の若者集団グループでの犯行が多い。
・混雑する車両に乗り込む際に押され、どさくさに紛れそのまま貴重品を奪われる。犯人はドアが閉まる直前にそのまま下車し逃走。
・地下鉄で少し目を離した隙に、足元に置いていた紙袋を盗まれる。

以上のような被害が後を絶ちません。
地下鉄はなるべく扉側を避け、背後からの被害を避けるため、なるべく壁を背中につけて立ちましょう。スマートフォンはなるべく手元に出さないこと。スリのグループは意図的に混雑を作り犯行に及ぶため、妙に混雑している車両も避けましょう。電車にはお金を無心してくる物乞いも多く乗ってきますが、ジロジロみたりせず、基本的に話しかけてくる人は無視してください。置き引きも非常に多いため、足元に荷物を置いたりせず、貴重品を含めて荷物は常に目の届く範囲に保管してください。

3. ATMでのスリ

パリでは、スーパーや銀行などの外にATMが設置されていますが、基本的に外に設置されているATMは使用しないようにしましょう。銀行のATMで現金を引き出す際は、警備員などいざという時に助けを求められる人がいることを確認してください。しかし、銀行などの施設内に設置されているATMですら必ずしも安全と言い切れないのが現状です。現金を背後の人間に奪われたり、銀行を出たところを襲われるなどの被害もあるため、必ず周囲に気を配り、現金を安全なところにしまうまでは油断しないでください。

4. 街頭署名やアンケートでのスリ

パリの街角でアンケートや署名を求められることがあります。立ち止まって話しかけられる間、別の仲間に貴重品を盗まれるという手口が有名観光地で頻発しています。基本的に、第三者に話しかけられた時は警戒心を持ちましょう。

5・車上荒らし

車の窓ガラスが割られテイル

パリには車上荒らしも多く存在するため、レンタカーを借りて運転する時は十分注意してください。サービスエリアでの駐車時など、車を駐車して離れる際は、見えるところに高価なものは置かないようにしましょう。外からみた時に何かありそうだなと思われると狙われる可能性が高まります。

車上荒らしに対しての予防法
・外から見えるところに高価なものは置かない。
・治安の悪そうな場所に駐車しない。
・係員のいる有料の駐車場を利用する。

被害に遭ってからでは遅いので、事前に心がけていきましょう。

6.親切を装って話しかけてくる

ひったくり犯

「どこに行くの?」「日本人?日本が好きなんだ」など、道を歩いていると、日本語でニコニコ話しかけられることがあります。悲しいことですが、よからぬことを考えて話しかけてくる人が多いのが事実。基本的に話しかけられても決して対応しないでください。

スリに合わないための予防として、筆者が心がけていることを紹介します。

スリに合わないための予防策

ひったくりはんを撃退

1. 貴重品

貴重品は必要最小限に留めましょう。どうしても持ち歩く場合、セキュリティポーチやファスナーのついたショルダーバッグ・ウエストポーチに保管しましょう。筆者はスマートフォンや財布をバッグの中のチェーンに繋げ、その上バッグのファスナーに南京錠やS字フックをつけて、簡単に開けられないよう工夫しています。人混みの中では抱えるようにして、カバンのチャックを常に手で押さえています。リュックサックは便利ですが、後ろから開けられる可能性があります。雨避けにも使えるリュックカバーで覆うと、リュックサックの防犯対策に有効です。また、高級ブランドのバッグや財布はスリの標的になりやすいため持ち歩かない方が無難です。

2.買い物後

パリは買い物が楽しい街ですが、ハイブランドの紙袋はスリの恰好の餌食です。購入後、それとわかる袋を持つのは避け、可能であればすぐに宿泊先に置きに帰りましょう。筆者は、ハイブランドの商品を購入後、別のエコバッグに入れ替えてなるべく目につかないようにしていました。

3. 常に警戒する

人混みや交通機関での注意を怠らないようにしましょう。周囲の様子を常に見ておくことが大切です。危険な場所には近寄らないようにし、誰かに話しかけられても反応せず足早にその場を離れましょう。歩きスマホは絶対に避けてください。

4. 常に最新情報を確認する

パリ市内の治安情報については、地元の警察や観光案内所で確認することも重要です。

残念ながら、パリでの犯罪率は高く、自分が巻き込まれないとは言い切れません。被害にあってからでは遅いので、注意点を念頭に置き、対策を心がけてください。

 


 

PROFILE

Rei

rei ライター

日本とロンドンを行き来する放浪薬剤師。pubが好きでよく入り浸っています。元バックパッカーで、世界中のおいしいもの・楽しいこと・ワクワクすること探しが好き。某芸術大の学生でもあり、アートギャラリーでぼうっとする時間が幸せ。

日本とロンドンを行き来する放浪薬剤師。pubが好きでよく入り浸っています。元バックパッカーで、世界中のおいしいもの・楽しいこと・ワクワクすること探しが好き。某芸術大の学生でもあり、アートギャラリーでぼうっとする時間が幸せ。

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