大阪・箕面の「もみじの天ぷら」食べたことある?
箕面温泉は、大阪北部にあり、新大阪駅から電車とバスで約1時間(車だと35分くらい)。「もみじの天ぷら」は、1300年前から箕面に伝わるお菓子なんです。
もみじの天ぷら
約1300年前、箕面山で修業していた役行者(えんのぎょうじゃ)が、滝に映えたもみじの美しさを賞賛して、自然の風味を生かした天ぷらを作り、修験道場を訪れる旅人に供したことに始まると言われています。
(箕面市観光協会)
現在は15軒ほどの店で販売されている箕面銘菓「もみじの天ぷら」。筆者は久國紅仙堂さんで購入しました。
食べだしたら止まらないおいしさ!久國紅仙堂「もみじの天ぷら」
久國紅仙堂さんのもみじの天ぷらは、プレーン・しお・七味・きな粉・黒糖・グリーンティなどざまざまなフレーバーがありますが、まずは伝統のプレーンの最後の1袋をゲット。1枚ずつ個包装されているものもあったので、ばらまき土産にもよさそうです。割れてしまうのが気になる場合は、贈答用の箱詰めがおすすめ。
開けてみると、天ぷらと言われてイメージするものと違い、かりんとうのようなカリッとした食感なのだろうと思わせるビジュアル。箕面の紅葉は11月頃からですが、1年塩漬けにしたもみじの葉を使っているため、もみじの天ぷらは1年中楽しめます。
ぷっくりと揚がったもみじの天ぷら。原材料は小麦粉・砂糖・菜種油・もみじ葉・ごまとシンプルなのですが、これが食べだしたら止まらない! 素朴な味わいなのに油っぽくなく、ごまの香ばしさが絶妙で、ついつい手がのびてしまいます。
どうしてこんなにおいしいの? と不思議に思ったのですが、材料になるもみじは一行寺楓という種類だそうで、そのあたりに自生している紅葉が使われているわけではありません。収穫後すぐに塩漬けにし、しっかりアクや葉の葉脈をキレイに取るのだとか。
その後塩抜きし、秘伝の衣をつけて、1枚ずつ丁寧に手で20分かけて揚げられます。衣の材料の配合は各店舗秘伝で、それぞれの店の味わいがあるそうです。これは食べ比べしてみたくなりますね!
9裂の紅葉があったらラッキー!?
一行寺楓は5-9裂に裂けていて、9裂は珍しく、もし9裂のもみじの天ぷらが入っていたらラッキー! 筆者もはりきって探してみたのですが……7裂までのものしかありませんでした。
もみじの葉のままの形にきれいに揚げるにも、職人の技術が必要だといいます。筆者はもっとたくさん買って来ればよかったと後悔。ふと思い出してまた食べたくなる味なんです。オンラインショップで箱買いしてしまおうかなとも思う今日この頃。気になった方は、手間ひまかけたその奥深い味を、いつかぜひ。
- 久國紅仙堂「もみじの天ぷら」
- プレーン 25g 380円
- プレーン味の個包装7枚 660円
- ギフトボックス・贈答用 90g入 800円
- ファミリーパック・ご家庭用 60g 480円/80g 590円
賞味期限:製造日より約1ヶ月(開封前)
※店舗や時期により商品の仕様や品揃え、価格が変わる可能性がありますので、ご注意ください。
※店舗営業については最新情報をご確認ください。
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