【100種類以上!椿が咲き誇る庭園】通常非公開の京都・霊鑑寺で春の特別公開を開催

Posted by: 下村祥子

掲載日: Feb 21st, 2025

椿の寺として知られる京都の霊鑑寺は、通常は非公開となっていますが、椿の見頃に合わせて「春の特別公開」が開催されます。今年は2025年3月20日(木・祝)から4月13日(日)まで。公開される庭園で見ることができる椿は、京都市指定天然記念物の「日光椿」をはじめ、100種類以上! 種類によって開花時期が異なるため、時期によって違った景色が楽しめますよ。椿で飾られたフォトスポットや「令和7年限定御朱印」など、どれもお見逃しなく。

2025年の「春の特別公開」の見どころ

100種類以上!散りゆく姿も魅力的な椿


日光椿(京都市指定天然記念物)をはじめ、散椿、白牡丹椿、舞鶴椿など、庭園で見ることができる椿は100種類以上。種類によって開花時期が異なるため、リピーターも多くにぎわいます。

また開花中だけでなく、苔の上にぽとりと落ちる花や、花びらが地面に散り積もる様は、儚くもありつつ、目にも華やかな椿の醍醐味でもあります。

映えること間違いなし!フォトスポット


庭園入口には、椿を用いたフォトスポットが設けられています。その時期に咲いている椿があしらわれ、ピンクや白など色とりどりの色彩はとってもフォトジェニック! 庭園内の小さな手水鉢には、椿が浮かべられていることも。ぜひ注目してみてください。

徳川家斉が贈ったビッグな雛人形


今年は書院内に、雛人形(有職雛(ゆうそくびな))が飾られます。約360年前のもので、江戸幕府十一代将軍・徳川家斉が、霊鑑寺の尼宮様に贈ったものとされています。雛人形ときくと小さなサイズを想像してしまいますが、こちらは全長約110cmもあるもので、見ごたえのある雛人形です。

ガイド付きで本堂を公開


後西(ごさい)天皇の院御所から移築した書院内部と本堂がガイド付きで公開され、江戸幕府十一代将軍・徳川家斉が寄進した本堂も公開されます。書院内での見どころは「四季花鳥図」など、狩野派の作と伝わる華麗な障壁画です。如意輪観音像が安置されている本堂もお参りすることができます(本堂の中に上がることはできません)。

オリジナル御朱印帳や限定御朱印も

公開期間中にしか購入できない霊鑑寺オリジナルの御朱印帳や、通常御朱印(300円)の他に「令和7年限定御朱印(料金未定)」の授与も予定されています(御朱印は受付後、拝観の前にお立ち寄りください)。

霊鑑寺 春の特別公開
春の特設HPページ:https://kyoto-connect.co.jp/reikanji/
拝観期間:2025年3月20日(木・祝)~4月13日(日)
拝観時間:10:00~16:30(最終入場 16:00)
拝観料:大人 800円、小学生 400円、幼児 無料※団体15名以上 720円

霊鑑寺について

通常は非公開の霊鑑寺は、承応3(1654)年に後水尾(ごみずのお)天皇の皇女・多利宮(たりのみや)を開基として創建され、歴代皇女が住職を務めた尼門跡(あまもんぜき)寺院です。後水尾天皇が椿を好まれたことから、広い庭内に100種類以上の椿が植えられています。

後西天皇の院御所から移築した書院には「四季花鳥図」など狩野派の作と伝わる華麗な障壁が飾られ、本堂には江戸幕府十一代将軍・徳川家斉が寄進した如意輪観音像を安置しています。別名「谷の御所」と呼ばれ、格式と清楚な佇まいを今に伝えています。

霊鑑寺門跡(れいかんじもんぜき)
所在地:京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町12
宗派:臨済宗南禅寺派
拝観所要時間:約40分(本堂・書院はガイドによる説明付き)
アクセス:京都市営バス「京都駅前」もしくは京阪本線「三条」駅から、市バス5系統「真如堂前」「錦林車庫前」下車徒歩約7分、地下鉄東西線「蹴上」駅から徒歩約25分、市バス32系統「上宮ノ前町」下車徒歩約5分
※駐車場無し/お近くのコインパーキングをご利用ください。
※貸切タクシー(ジャンボタクシー含む)は門前駐車場へ駐車可能です。
※大型バスの駐車場はございません。白川通りもしくは鹿ケ谷通りにて乗下車いただきます。
※御朱印の帳面への対応可(ご住職不在日は不可)。受付後、拝観前に帳面をお預けください。
※三脚・一脚等の撮影器具の使用禁止です。
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PROFILE

下村祥子

SACHIKO SHIMOMURA ライター

旅行ガイドブックの編集者を経て、洋楽&邦楽のライブレポやインタビューを中心に手がけるフリーライターに。再び旅情報のメディアに戻ってきました。趣味は、都道府県のアンテナショップ巡り。川崎生まれ川崎育ちのフロンターレサポ。

旅行ガイドブックの編集者を経て、洋楽&邦楽のライブレポやインタビューを中心に手がけるフリーライターに。再び旅情報のメディアに戻ってきました。趣味は、都道府県のアンテナショップ巡り。川崎生まれ川崎育ちのフロンターレサポ。

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