ワット・パクナムの魅力とは?見どころ3選
見どころ1:エメラルド色の仏塔と天井画

©️nishino kazeyo
SNS映えで知られるワット・パクナム(正式名称 : ワット・パークナム・パーシーチャルーン)のエメラルド色の仏塔は、寺院の中心にそびえる高さ約80m、5階建ての大仏塔(チェディ)の最上階にあります。

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ガラスで造られており、蓮の花や蛇神ナーガの装飾が施されているエメラルド色の仏塔。内部には釈迦の遺骨が納められています。
天井には仏陀の一生を表現した仏伝図と宇宙の星々が描かれ、神秘的な雰囲気。ドーム状の天井とガラスの仏塔、金色の柱が織りなす空間は幻想的で忘れられない光景です。
見どころ2:高さ69mの黄金の大仏
2021年に完成した高さ69m、幅40mの黄金の大仏「タンマガーイ・テープモンコン大仏」は、ワットパクナムの元住職である著名な高僧・ルアンポーソッド師への感謝と追悼を込めて建てられたものです。
ブロンズ製で、総工費約20億円と4年の歳月をかけて建立されました。瞑想の姿勢としては世界で最も高い仏像とされています。

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(2025年6月現在工事中です。終了時期は未定)
見どころ3:大仏塔内部のコレクション
最上階のエメラルド色の仏塔と天井画ばかりが注目されがちですが、大仏塔の内部は、各フロアで異なるテーマの博物館となっています。黄金に輝く数々の仏像のほか、年季の入った携帯電話など個人的な品々まで、幅広いコレクションが展示されているので、ぜひ、ほかのフロアも見てほしいです。
1階:博物館

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古い車や電化製品、仏像など信者から寄贈されたさまざまな品を展示
2階:瞑想室
広々としたホールでは式典や瞑想会などを開催
3階:博物館

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タイ国内外のさまざまな様式の仏像のほか、弟子から寄贈された私物などの展示
4階:仏像室

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ルアンポーソッド師や高僧の黄金像を安置

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大仏塔に入る際は靴を脱ぎます。外で脱いでもかまいませんが、入口に靴を入れる袋が用意されているので、利用すると安心。

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エメラルド仏塔の5階まではエレベーターも利用できます。

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ちなみに、大仏塔の向かいにはカフェもあり、涼みながら休憩することもできます。
映えだけじゃないワット・パクナムの歴史

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ワット・パクナムはアユタヤ王朝時代に建立された由緒ある王室寺院で、タイ仏教の中でも重要な位置を占めています。1916〜1956年に住職を務めたルアンポーソッド師が、タマカーイ式瞑想のメソッドを生み出したことから、瞑想修行の場としても有名です。
また、タイ僧侶統制とタイ僧侶のパーリー語教育の中心としての寺院でもあります。
アクセス方法:ワット・パクナムへの行き方

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ワット・パクナムはバンコクのトンブリー地区(チャオプラヤ川西側)パーシーチャルーン地区に位置しており、以下の方法でアクセスできます。
1. MRT(地下鉄)利用
下車駅: MRTブルーライン「バンパイ駅」(Bang Phai)
所要時間:徒歩約12分(約800m)
2. BTS(スカイトレイン)とソンテウ(乗り合いバン)利用
下車駅: BTSシーロムライン「タラートプルー駅」(Talat Phlu)
所要時間:2番出口から徒歩でソンテウ乗り場へ向かい、赤いソンテウに乗車して約15分運賃:10バーツ程度(降車時に支払い)
3. BTS(スカイトレイン)とタクシー利用
下車駅:BTSシーロム線「ウタカート駅」(Wutthakat)
所要時間:タクシーで約10分
駅前で流しのタクシーを拾い、運転手には「ワッパクナーム」と伝えるか、「วัดปากน้ำ ภาษีเจริญ(ワット・パクナーム・パーシーチャルーン)」というタイ語を見せると確実です。
運賃:100バーツ程度
※初めて訪れる人には最もスムーズでおすすめのルート。配車アプリ(Grabなど)を利用するとより安心です。
4. タクシーや配車アプリの利用
タクシーや配車アプリ(Grabなど)を利用すると、バンコク中心部から約30〜45分で到着します(渋滞時は1時間以上かかることもあります)。運賃は約200バーツ程度です。
現地ツアー利用のメリット・デメリット

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自力で行くのに不安がある人は、現地ツアーを利用するのも手です。メリットとデメリットを紹介するので、自分に合った方法を選んでみてください。
【メリット】
・効率的な観光:ワット・パクナムを含む複数の寺院を半日で巡ることができます
・言語の安心感:日本語ガイド付きのツアーもあり、言語の心配がありません
・移動の快適さ:専用車での移動で、暑さや混雑を避けられます
【デメリット】
・費用が高め:ツアー料金が個人での移動より高くなる場合があります
・自由度の制限:ツアーのスケジュールに合わせる必要があり、自由な観光が難しいこともあります
日本にもある「ワット・パクナム日本別院」
ルアンポーソッド師のタマカーイ式瞑想は、タイ全国だけでなく世界にも広まっており、アメリカやニュージーランド、そして日本にも別院があります。
「ワット・パクナム日本別院」は、千葉県成田市に1998年に開院された日本最大のタイ仏教寺院です。敷地約2,000坪に本堂や僧侶宿泊棟などがあり、タイの伝統建築様式を模しています。日本人も拝観や見学が無料で可能です。
年に数回イベントが行われますが、11月に開催される「トードカティン祭り」が特に盛大といわれます。多数の屋台でタイ料理が無料で振る舞われるなど、タイ文化を体験可能です。

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ワット・パクナムは、その美しい建築と深い宗教的背景から、タイを訪れる際にはぜひ足を運びたい寺院です。バンコク市内からのアクセスも良好で、個人でもツアーでも訪れることができます。
タイ旅行でワット・パクナムを訪れたら、成田市の日本別院へも足を延ばしてみるのもいいですね。いまはタイに行けないという人も、日本別院でタイ文化を身近に感じてみてはいかがでしょうか。映える写真だけでなく、ぜひタイの歴史や文化を感じる旅を楽しんでください。
住所:300 ถนนรัชมงคลประสาธน์ เขตภาษีเจริญ,กรุงเทพมหานคร 10160
公式サイト:https://watpaknambhasicharoen.com/index.php(タイ語)
公式SNS:https://www.facebook.com/WATPAKNAM.BKK(タイ語)
営業時間:8:00〜18:00
定休日:なし(ただし寺の行事で見学制限がある場合あり)
入場料:無料
取材協力:タイ国政府観光庁