カナディアンロッキーの山のふもと、青い影絵のように横たわるキツネの形の湖、それがペイト湖です。
ルイーズ湖、モレイン湖、エメラルド湖などこの一帯には数々の美しい湖がありますが、湖畔ではなく展望台から一望できるのがペイト湖の魅力です。
展望台への道は、高山植物の宝庫でもある遊歩道。
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15分ほど歩くと、青いキツネがお出迎えしてくれます。もとは海の底であった大地が隆起して生まれた山々の地層も、ペイト湖の景観を美しく演出しています。
目が覚めるような色は氷河のたまもの
ペイト湖は、氷河から流れ出た粘土層が流れ込むことで、このように鮮やかな色になるのだそう。
季節によってだけではなく、光の加減などでも湖水の色彩は変化し、深いグリーンやスカイブルー、コバルトブルー、トルコブルーなどさまざまな顔を見せてくれます。
雪が積もって銀ギツネになる冬。
氷と雪が溶け始めると、しだいに氷河湖ならではの湖水が見えてきます。
雲を溶かしたようなミルキーグリーンや・・・
エメラルドグリーンやスカイブルー・・・
透明度があるときは空を映し出す鏡にもなり・・・
まばゆい朝焼けをたたえることも。
夏の間は特に、常に湖の色が変わることで知られていますが、真っ青な姿が見られるのは、湖面の氷が溶けたばかりの時期がチャンスだそう。いつかこの森に住む、七変化する美しいキツネに会いにいきたいと思います。
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