冬はなぜ「星がキレイ」と言われるのでしょう?
一般的に秋から冬にかけた季節は(1)湿度が下がるので空気が乾燥し、空気中の水蒸気が減る(2)上空のジェット気流がチリやホコリを吹き飛ばしてくれる、ことから星空観察に適していると言われています。
ということは、実は今が行きドキな星空観察。写真を眺めるだけでもウットリな世界の星空を集めてみました。
テカポ湖(ニュージーランド)
世界一美しい星空に出会えると注目度上昇中の「テカポ湖」。人口300人ほどの小さな村にあり、ニュージーランドの中でも高い晴天率を誇ります。
湖を見下ろす小高い山、マウント・ジョンの頂上に設置された天文台は世界最南端。「南十字星」など、北半球に位置する日本からは臨めない星を見てみたい!
大きな都市が近くに存在せず、街明かりも少ないため山に登らずとも満天の星空が楽しめます。
マウナケア山(アメリカ)
「天気がよい」「大気が安定していて星像がゆらがない (またたかない) 」「湿度が低い」「夜空が暗い」という天体観測に理想的な条件が揃っているというハワイ島「マウナケア」。
ハワイ島で二番目に高い山で、その条件から宇宙に1番近い場所と呼ばれており、日本の「すばる国立天文台」をはじめ世界有数の天体観測所が設置されています。
夕暮れ時に出会う雲海もまた美しく、合わせて楽しむのがおすすめです。
アタカマ砂漠(チリ)
チリ、ペルー、ボリビア、アルゼンチンにまたがる広大な「アタカマ砂漠」。標高が高く、世界でもっとも乾燥している砂漠と言われており、そのおかげで星空の美しさに定評があります。
大気の変化もなく安定した天体観測ができることから、ハワイ島のマウナケア同様、世界各国の研究者たちが観測所を設けています。
マッターホルン(スイス)
星が目の前にあるような錯覚を体感できるという「マッターホルン」。その頂は、宝石のように輝く美しい夜空の中をつき刺すかのようにそびえ立っています。
TABIZINEの記事でも紹介しましたが、マッターホルンは朝焼けも息をのむほど美しい光景。星空とあわせて見たいですね。
星空だけで言えば、どのエリアも特徴を出すのは難しいですが、山や湖といった自然とのコラボレーションは、その美しさを際立たせてくれます。
天候はもちろんですが、星空観察に大事なのは「新月」を狙うこと。快晴で喜んでいたら、月の灯りで星が見えなかった・・・なんてことがないよう、計画時には必ず月齢カレンダーも要チェック!です。