イタリアといえば、日本人にもよく知られている都市がありますが、それだけではありません。都市周辺には見どころが満載の小さな村がたくさんあるんですよ。
今回は、音楽、映画、旅行、ライフスタイル、食生活とさまざまな情報を発信する、イタリアのVANITY FAIR.ITが選んだイタリアの素晴らしい村を紹介します。建築物の美しさだけでなく、町の雰囲気や情緒を選択基準に選んでいるのは、さすがロマンチックな事が好きなイタリア人ならではです。
1: Orta San Giulio
イタリア北部のピエモンテ州、オルタ湖畔に位置する、Orta San Giulio。湖に浮かぶのは、サンジュリオ島。フェリーに乗って島を散歩・・なんてロマンチックなんでしょう。また、この村周辺は、イタリア一美しい森が存在する場所の1つとしても知られているそうです。
そしてなんといっても、ピエモンテ州はイタリア国内でも質の良い高級ワインの名産地。素敵な景色を眺めながら、おいしいワイン片手に素敵な時間を過ごすことができます。
2:Locorotondo
こちらは、イタリア南部プーリア州にあるLocorotondoという村。標高410mに位置するこの村の名前、「Locorotondo」はイタリア語で「丸い場所」を意味します。その名の通り、建物が円形を描くように並んでいます。
「ここはまるでギリシャ?!」と言いたくなるような、真っ白な街並みが特徴です。つい迷い込んでしまいそう。
また、Locorotondoも白ワインの生産地としてよく知られています。太陽をたっぷり浴びながら、地元産のワイン片手に、魚介をたっぷり使用した郷土料理を満喫したくなりますね。
3:Brugnato
イタリアの北西部、リグーリア州にある村、Brugnato。色とりどりの建物、見ているで元気になれますよね!
Brugnatoを含む、リグーリア州の海沿いは「リヴィエーラ海岸」と呼ばれていて、その美しさからツーリストが絶えません。
4:Castell’Arquato
イタリア北東部、エミリア=ロマーニャ州にあるCastell’Arquato。中世の歴史が色濃く残るこのあたりの地域の中でも、Castell’Arquatoはコンパクトでいながら、歴史の重みを感じさせてくれる村です。
中世を象徴する赤レンガの建築物。しばらく眺めていると、異世界にいるような気分になります。
5:Scanno
イタリア中部、アブルッツォ州に位置するScanno。手付かずの自然のオアシス、サジタリオ渓谷に包まれ、昔からの伝統と文化をそのままに残している村です。
また、Scannoはロマネスク様式からバロック様式に及ぶ、さまざまな建築様式の建物が調和した街並みが特徴です。決して煌びやかな印象はうけない景色ですが、だからこそ手つかずの美しさを感じられる、そんな町並みですよね。
6:San Candido
イタリアの最北部、トレンティーノ=アルト・アディジェ州に位置するSan Candido。第一世界大戦までは、オーストリア=ハンガリー帝国の領土であったこの州は、ドイツ語を話す人も多く、多くの文化から影響を受けた歴史的背景は、街並みや建築物からうかがう事ができます。
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トレンティーノ=アルト・アディジェ州の中でも、San Candidoは歴史的建築物がある重要な美術の中心地として知られています。また、恵まれた自然環境からアウトドアにも最適な場所。
これからの季節、山々を眺めがらのサイクリングがとっても気持ち良いでしょうね。
7:Otranto
最後は、またもやプーリア州にあるOtrantoという港町。かつてはオスマン帝国の攻撃をうけた町として知られています。
南イタリアならではの、フレンドリーで温かい人々が観光客を迎えてくれます。ライトアップされた夜のOtrantoもとっても素敵です。
このほかにも、素敵な村がたくさん残っているイタリア。大都市を旅行がてら、近辺にある村を訪ねると、自分だけのイタリアを満喫できるかもしれません。
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