
第1問

こちらはこの国を代表する郷土食のひとつ。黒豆をじっくり煮込んだ料理で、パラっとしたインディカ米とともに食します。この国は1959年の革命以降、社会主義体制が続いており、今もなお基本的な食材は配給制。決められた日に玉子や肉、野菜、米、豆といった食材が配給されています。

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この国は世界有数のラム酒の生産国。ラムをベースにしたカクテル「ダイキリ」「モヒート」は同国が発祥です。アメリカのノーベル賞作家が22年間過ごした国でもあり、彼がかつて通い詰めていたバーには同氏の銅像が設置。今では記念撮影スポットとして人気を博します。さて、どこの国かわかりますか?

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正解は「キューバ」でした。1品目は「フリホーレス・ネグロス」。黒豆、タマネギ、にんにくを煮込み、塩胡椒とハーブで味付けする家庭料理。エスニックなスパイスが心地よく香る素朴な一品です。
キューバは作家アーネスト・ヘミングウェイが人生の約3分の1を過ごした国。『老人と海』、『誰がために鐘は鳴る』はこの地で執筆したといわれます。彼は大のお酒好きで、ハバナのバー「エル・フロリディータ(El Floridita)」では必ずダイキリを注文していたそう。
第2問

この国の南部地域は、フランスやスペイン、アフリカなどさまざまな国の影響を受け、独特の食文化が形成されています。こちらはこの地に最初に入植したフランス人やスペイン人の子孫によってもたらされた料理のひとつ。セロリ、ピーマン、玉ねぎなどの野菜や肉、スパイスを煮込んだとろみのあるシチューです。米にかけて食べるのが伝統的スタイル。

こちらはフランス系カナダ人によって生み出された料理。米と野菜、肉を炒めてスパイスと炊き上げます。日本でもお馴染みの料理で、コンビニのお弁当コーナーで見かけたことがある人も多いかもしれません。さて、どこの国かわかりましたか?

正解は「アメリカ」でした。南部とはルイジアナ州のこと。1品目は「ガンボ」というシチュー。フランス料理やスペイン料理の影響を受け、植民地時代の支配階級に親しまれた「クレオール料理」のひとつ。2品目は日本でもお馴染みの「ジャンバラヤ」。カナダ南東部の旧仏領アカディアが18世紀初頭に英国領になった折り、ルイジアナに移住したフランス系カナダ人がもたらした「ケイジャン料理」に数えられます。
第3問

最後の問題です。こちらはこの国の中部地方にある都市の伝統的B級グルメ。香味野菜と煮込んだ牛モツをパンに挟んだサンドイッチ。パセリをベースとしたグリーンソースをかけていただきます。

こちらも中部の名物料理。ご当地ブランド牛を使ったTボーンステーキで、赤身肉ながらジューシーで柔らかいのが特徴です。そのブランド牛は体長・体高ともに世界最大、かつ世界最古の牛としても名を馳せます。さて、どこの国かわかりますか?

正解は「イタリア」でした。どちらもフィレンツェを代表する名物です。1品目は「ランプレドット」と呼ばれるサンドイッチ。じっくり煮込まれたモツは大変柔らかく、口の中で濃厚な旨味が広がります。
2品目は「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」。使用されるのは生後12カ月以下のキアニーナ牛というトスカーナ地方の在来種で、炭火で豪快に焼き、塩と胡椒だけでいただきます。外はカリッカリ、中は柔らかなTボーンステーキは極上の味わいです。
以上、ご当地グルメの写真から推察する世界都市クイズでした。気になる国があったら、ぜひ旅先リストに加えてみてはいかがでしょうか?
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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