九州の温泉といえば、別府温泉郷や湯布院温泉のある大分が筆頭として挙げられますが、偉人文人を多く輩出した鹿児島県もまた、数多くの温泉地が存在する県として知られています。市内にある数十軒の浴湯は、ほとんど天然の温泉であるほど!そんな温泉実力派の鹿児島だからこそ出会える「変わりダネ」をピックアップしました。
全国唯一の天然が楽しめる「砂むし風呂」
天然の砂むしができるのは、全国でもココだけ!という、火山の地熱による温泉が海岸に自然湧出している指宿エリア。
浴衣に着替えて、あらかじめ準備された砂浜で仰向けになると、係員が体にドサドサと、温泉で温められた砂をかけていきます。すっぽりと覆われた体は、砂の熱でどんどん温まり、まるで身動きの取れないサウナのよう!
一方で、波の音がとても心地良く、つい「あともうちょっとだけ・・・」と、砂に身を委ねたくなります。目安は10分ほど。血行を良くし、老廃物を排出させる働きがあるそうです。
住所:鹿児島県指宿市湯の浜五丁目25番18号
営業:受付8:30分〜20:30(12:00〜13:00は清掃時間、都合により休業あり)※要問合せ
料金:大人(中学生以上)920円/こども(小学生以下)510円 砂むし入浴料、温泉のみの入浴料もあり ※要問合せ
TEL:0993-23-3900
住所:鹿児島県指宿市山川福元3339-3
営業:9:00〜17:30(10月~6月)/9:00〜19:00(7月~9月まで)/年中無休(天候による臨時休館有り)※要問合せ
料金:大人(中学生以上)720円/こども(小学生以下)360円 ※基本入浴料のみ
TEL:0993-35-2669
美肌・発汗に効果バツグン「天然泥湯」
同じく霧島温泉郷内にある「さくらさくら温泉」では、硫黄成分などを含んだ天然の泥湯が楽します。
美肌効果だけでなく、発汗作用もあるため、肩こりや痩身にも効果があるそう。入浴は、まず温泉に浸かって体を芯から温めることからスタート。浴槽の脇に泥湯が入った石の容器があるので、温まった体に塗って5分ほど乾燥させます。泥は肌がうっすら見えるぐらいに塗るのが適量です。
乾燥後、温泉のお湯で泥を洗い流すと、肌はつるんつるんに!髪の毛をパックしても効果があるそうですよ。
住所:鹿児島県霧島市霧島田口2324-7
営業:宿泊者入浴 24時間/日帰り入浴 10:00~20:00 ※要問合せ
料金:大人(中学生以上)700円/こども(4歳~小学生)350円 ※入浴税含む
TEL:0120-426-390
4つの泉質を一度に味わう「1000人風呂」
大小9つの温泉からなり、いずれも標高600mから850mの間に位置する自然豊かなロケーションであることから、鹿児島の中でも人気の温泉地・霧島温泉郷。
さまざまな趣を持つ温泉が点在しており、霧島ホテルの「硫黄谷庭園大浴場」もその一つ。特徴はとにかく広いこと。まるで巨大な体育館のような出で立ちで、一度に千人もの人が入浴できると言われています。混浴ですが、男女で入口は分かれており、女性専用ゾーンもあります。
霧島温泉郷に湧出する温泉のうち、14の泉源から湯が引かれ、1日の湯量は約1,400万リットル!硫黄泉、塩類泉、明礬泉、鉄泉と4つの泉質を一度に楽しめるのも嬉しいポイントです。
©きりなび
住所:鹿児島県霧島市牧園町高千穂3948
営業:宿泊者入浴 5:00~9:00 11:00~24:00/日帰り入浴 11:00~17:00 (受付時間 11:00~17:00)
※要問合せ
料金:大人1,000円/こども(3歳〜12歳)500円 ※日帰り入浴料金
TEL:0995-78-2121
お肌の再生が促進する「黒酢足湯」
写真は、一見ただの足湯ですが…こちらはなんと「黒酢」の足湯!鹿児島で黒酢を製造している健康医学社国分工場の創業30周年記念で作られたものです。
黒酢の入ったビニール袋に足を入れ、そのまま温泉に浸かります。黒酢に含まれる有機酸・アミノ酸により、肌の再生が促され、殺菌や水虫対策への効果もあるそうです。黒酢を使うと、温泉だけの状態より保温効果が高いという報告もされています。
足湯用の黒酢は販売もされていますので、自宅でも楽しめます。
©きりなび
ほんの少しピックアップしただけでも、個性の強さが歴然。まだまだ数えきれないほどの温泉が存在していますので、鹿児島を訪れる際には、数泊して色んな趣向の温泉を楽しむのがおすすめです。