カンクンの高級リゾート・ホテルって、正直どうなの?
世界的リゾート、キンタナ・ロー州カンクンで開催されたメキシコ政府観光局主催の旅行博「ティアンギス・トゥーリスティコ2014」では、内外から訪れたプレスのために、カンクンや、リビエラ・マヤのホテルへいくつか案内していただく機会がありました。
カンクンをふくむキンタナ・ロー州には、なんと8,000件におよぶホテルがあります。そんなたくさんのホテルから、希望の場所を見つけるのは至難の業ですよね。しかも高級ホテルを気軽にいろいろ見られるのも、滅多にない機会です。
ホテルのホームページでは、いいことばかり書いてありますが、本当のところはどうなのか、気になります。
そこで、日本の全ハネムーナーのために(頼まれてもいないのに)、今回まわったホテルを、写真とともに本音でレポートしていきます!
フィエスタ・アメリカーナ・グラン・コーラル・ビーチ・カンクン・リゾート・アンド・スパ
ホテル全景 (C)Fiesta Americana Grand Coral Beach Cancun Resort &Spa
まず日本人観光客に人気と言われる、「フィエスタ・アメリカーナ・グラン・コーラル・ビーチ・カンクン・リゾート・アンド・スパ」。どうでもいいことですが、名前がとても長いです。
フィエスタ・アメリカーナのホテルはカンクンに何件かあるので、間違えないように気をつけないといけませんね。
このホテルの自慢は立地の良さ。全室オーシャンビュー、波がおだやかで、ビーチも楽しめる場所。
カンクンのホテル選びで重要なのがビーチなのですが、波が荒いところだと、泳げなかったり、水着が外れてポロリするので、注意したいポイントです。
案内していただいた時に、ホテルのPRスタッフが、「このホテルはショッピングセンターも近いし、ココボンゴも歩いて行けるくらい近いのよ!」と誇らしげに言ってました。
ココボンゴとは、メキシコではかなり有名なラテンクラブです。正直なところ、15年くらい前のノリのクラブだと思うんですけど、異国情緒を楽しめるのではないでしょうか?
客室の様子 (C)Fiesta Americana Grand Coral Beach Cancun Resort&Spa
実際に行ったときの客室ジュニア・スイート。バスルームには湯船もあって、日本人にはうれしい造り。
ここでは旅博期間中、宿泊させていただきました。高級ホテルでありながら、肩肘はらずにくつろげる感じ。きめ細やかなサービスで居心地が良かったですね。
オールインクルーシヴのプランもあり、日本人コンシエルジュや、スパに日本人スタッフがいるのも安心して滞在できるポイント。
滞在中も、日本人のファミリーや、カップルの姿をたくさん見ましたよ。
とくに朝食のブッフェはメキシコ料理から和食まで網羅した充実度で、飲み物にはシャンパンまでありました。
朝食のブッフェが食べられるレストラン。パンがとにかく美味しかった。毎朝、焼きたてのパンが食べられて幸せでした。
メキシコ料理ブースには、いい感じのセニョーラたちが居てなごむ。
朝食には常に納豆とごはんとみそ汁が!これがあれば生きていけます!しかし、冷やしうどんは、ウスターソース味なので、改良の余地がありそうで・・・あります。
このホテル自慢のスパは豪華!体験させていただきましたが、サウナ室、氷を使ったマッサージを行う部屋、パックを行う部屋など、いろんな部屋を通って、冷たいプール、温かいプール、ジャグジー、石が敷き詰められたプールを歩くスペースなどを体験します。これがなかなか楽しいし、お肌も生き返ります。
ホテル自慢のスパの巨大なジャグジープール (C)Fiesta Americana Grand Coral Beach Cancun Resort&Spa
「スーパー銭湯で満足してる場合じゃないよ!」と喝を入れられた気持ちです。
ムーンパレス・ゴルフ・アンド・リゾート
アメリカ人に大人気のオールインクルーシヴ・リゾートが、「ムーンパレス・ゴルフ・アンド・リゾート」
ホテルの様子。ビーチの前の巨大プール!© Moon Palce Golf&Resort
広大な敷地を利用したゴルフを楽しむためのリゾート。
このホテル、正確にはカンクンではなく、プエルト・モレーロスという港に近く、カンクンのホテルゾーンからも車で30〜40分くらいと、離れています。
ここのスパは、AAAダイアモンド・アワード(1997年より始まったアメリカ自動車連盟がダイヤモンドの数によるホテル評価制度で、北・中米大陸の優れたホテル、レストランを60軒ほど選び、表彰する賞)の4ダイアモンドを受賞しているそう。
ホテルは3つの棟(セクション)から出来ていて、別の棟へ行くにはシャトルバスを使います。
ここの、SUN RISE(サンライズ) という棟の部屋に宿泊させていただきましたが、広すぎて何度迷子になったことか(涙)。
それもそのはず。このホテル2500室近くあるそうです。
客室の様子 © Moon Palce Golf&Resort
実際に行ったときの様子。各客室にジャグジー完備です!ゴージャス!!
アメリカ人らしき宿泊客が多いほか、インド系家族の結婚披露宴まで行われていました。
わかりやすいゴージャスさが好きな人にはいいかもしれません。
このホテル内で2014年1月にリニューアルしたばかりの棟、NIZUC(ニズク)はインテリアのセンスがよく、必見の価値あり。もしこのホテルに泊まるなら、ニズクの客室がおすすめだと、同行スタッフのマイアミ出身ギャルが自信たっぷりに言ってました。
そのニズク内で評判のブラジリアン・レストランへ行きました。
サラダやパスタ、チーズやハムなどの副菜のブッフェがあり、メインはその場でスタッフが串焼きの肉を皿に好きなだけとりわけてくれるシステム。
肉好きにはたまりません。ビーフ、チキン、ポーク、ターキーとさまざまな肉が次から次へと登場。焼きたてで、かなり美味しかったです。
もう肉がいらないというサインに、コースターを裏返します。
わんこ蕎麦を「もういらない」ってフタする時の食べ終わりサインにも似てます(似てないか)。
実は今回のティアンギス・トゥーリスティコで招待されたプレスのなかには、記者だけでなく、人気ブロガーも含まれていました。
食事に同席したアメリカのカリスマブロガーたちが、みんなが注文したスイーツの写真を並べてスマフォで真剣に撮る姿を拝むことができました(どーでもいいから早く食べさせて!)。
アメリカのカリスマブロガーたちが、必死でスイーツの写真を撮る、の図。
カンクンのホテルゾーンまで出るまでに遠いせいか、ホテル内にはクラブまであります。
ホテル内のクラブNOIR © Moon Palce Golf&Resort
滞在中一度も行きませんでしたが、同行したメキシコのプレスの人たちは毎晩通っていたらしい。さすがですな。
ザ・グラン・マヤン・リビエラ・マヤ
カンクンとリビエラ・マヤの人気都市、プラヤ・デル・カルメンの中間にある全121室のホテルザ・グラン・マヤン・リビエラ・マヤ 。
まず、マヤの古代都市のような、建物に圧倒されます © The Grand Mayan Riviera Maya
さらにロビーヘ行くと・・・。
どーん!トーテムポールではないです。マヤの伝説の戦士が出迎えます。この像の前で、セルフィーを撮る記者たちが続出していました。
カンクンのホテルにはあまりない、洗練されたエスニックテイストで惹き付けられます。
水路のようなプールは圧巻。もちろんホテル専用のビーチもあります。
野鳥もやってくる素敵なプール
このホテルでは客室の見学ができなかったのですが、すべての部屋がジャングル・ビューだそうです。
客室は外観とはうってかわって落ち着いたパステル調 © The Grand Mayan Riviera Maya
「せっかくカリブ海に来てるから、オーシャンビューでないと、いやっ!」という人も多いと思うんですけれども、このホテルでは、施設の面白さをゆったりと楽しむという感じですかね。
プラヤ・デル・カルメンの繁華街までは車で15分ですが、ゴルフ場もあり、レストランやバーなどが8つあります。ホテルのなかにいるだけで、じゅうぶん満足できそう。
ここのスパはユニークで、テキーラを使ったマッサージや、キャビアと洋梨を使ったフェイシャル・エステを行っているんだとか(いや、それ、むしろ食べたい)。
ローズウッド・マヤコバ
リビエラ・マヤに位置し、プラヤ・デル・カルメンからも至近距離にある、大自然を生かしたリゾートゾーンが、マヤコバ。
マヤコバには、バンヤンツリー、フェアモント、ローズウッドの3つの高級ホテルや複数のゴルフ場があり、いかにも、セレブが訪れていそうな雰囲気です。
そのなかのホテル、ローズウッドへ案内していただきました。
ホームページだとこんな感じ。ほとんど家みたいな客室 (C)ROSEWOOD MAYAKOBA
家族で過ごす、ローズウッド・マヤコバの休日ビデオ。ああ、こんな親孝行してみたい、されてみたい。
これがロビーだなんて、すごすぎる (C)ROSEWOOD MAYAKOBA
ホテルのロビーから客室までは、マングローブのジャングルの合間をぬう湖のなかを船で移動します。
実際に行ってきた時の写真。ちょっとした探検気分が楽しい!屋形船じゃないよ!
湖の上に浮かび上がるような客室 (C)ROSEWOOD MAYAKOBA
「しかし、船でしか移動できないのは、不便じゃないの?」と野暮な質問をしたら、ちゃんとゴルフカートが通れる道もありました。
湖側とビーチ側の客室があり、今回はビーチ側の部屋を見学させていただきました。
ホームページの写真 (C)ROSEWOOD MAYAKOBA
実際の様子。シックなインテリアです。
この部屋にはジャグジーがあります。 (C)ROSEWOOD MAYAKOBA
実際の様子。めちゃくちゃ広いバスルームでしたよ!
海を眺めるテラスのプール (C)ROSEWOOD MAYAKOBA
テラスには、ビーチを眺めながら浸かれる小さなプールもあって、最高なバケーションを約束してくれそう・・・なんて、うっとりしてたら、同行した中国のカメラマンがカメラごとプールに落ちる珍事件がありました。まあ、見学したときは、室内がろうそくのロマンチック照明だったから、薄暗かったしね。
「俺はどうでもいいから、カメラを救ってくれ!」と言ってたのですが、その後カメラは無事だったのかが気になるところです。
以上、本音の高級リゾート・レポート、いかがだったでしょうか?
メキシコのカリブ・リゾートを満喫するためにも、ホテル選びは重要ですね。