イタリア人といえば、「バカンスを多くとる」というイメージを持っている人も少なくないかと思います。もちろん、仕事、地域、人によって異なりますが、気温の上がる8月に2~3週間の休暇をとる人は多くいます。今回は南イタリアより現地レポート。彼らのバカンスの過ごし方をのぞいてみました。
1:とにかく海に行く
イタリア人は、とにかく海に行く事が大好きです。そして日焼けをするのも大好き。太陽が出ていると、嬉しい様子が表情が伝わってくるのがイタリア人です。とっても正直で、体全身で感情を表現するのがすっごく上手な国民だなといつも関心させられます。
海は南の方が断然美しいので、この時期には北イタリアから南イタリアへ多くの観光客が訪れます。
2:ランチはパニーニやパスタを持参、海を眺めながら
海の家やレストランもありますが、地元の人はクーラーボックスにパスタやパニーニ、デザートのスイカもすべて詰めて持参する人が多いです。パスタは夏の定番、冷静パスタです。太陽をたっぷり浴びた食材はうなるおいしさ。美味しいオリーブオイルとトマトだけで、とってもおいしい冷静パスタが出来上がります。
もちろん、ビールも欠かせません。
3:ひたすらおしゃべりを楽しむ
イタリアは、比較的穏かで遠浅の海が多いです。人は多いものの、皆浮き輪などもつけずゆったりと海水浴を楽しんでいます。
とにかくおしゃべりが大好きなイタリアの人々。日焼けをしながら、とことんおしゃべりを楽しみ、暑くなったら水につかり、また日焼け・・それを繰り返します。
私たちからすると、「飽きないの?」と思ってしまいそうですが、あれだけ表情の豊かなイタリア人を見ていると、とても飽きているようには見えません。むしろすっごく幸せそうなのです。
4:夜はサーグラというお祭りやコンサートに行く
夏には、多くの野外コンサートや、サグラという地元の特産品を使った料理が振舞われるお祭りなど、楽しいイベントが盛りだくさんです。イタリアの特徴は、そういった催し物が小さな村でも盛んに行われることです。大都市だけでなく、小さな町でも、夏を愛するイタリア人のエネルギーが溢れています!
また、夜のお散歩もかかせません。普段からお散歩が大好きなイタリア人ですが、長い夏の夜は遅くまで人で溢れています。ライトアップされた建築物を眺めながら、のんびり散歩を楽しみます。
イタリアの夏のバカンス。たいしたお金を使わなくても、おいしいご飯、大切な家族や友人の存在、そして海と太陽があればハッピーに過ごせてしまうなんて、なんだかすっごく素敵です。素朴でシンプル、だけど「喜び」に溢れるイタリア人の休みの過ごし方をみていると、「人生に本当に必要なものってなんだろう」と改めて考えさせられる思いです。