【世界遺産】屋久島の主「縄文杉」に会いに行く旅

Posted by: 今井明子

掲載日: Aug 20th, 2014

【世界遺産】屋久島の主「縄文杉」に会いに行く旅

緑と水の豊かなルートを歩く

日本が誇る世界自然遺産の屋久島
屋久島の中には、映画「もののけ姫」にも登場する白谷雲水峡をはじめ、たくさんの観光スポットがあります。しかし、最も人気の観光スポットと言えば、屋久杉の中でもとりわけ大きな縄文杉。
そこで、この縄文杉を見に行くルートをざっとご紹介します。

縄文杉は、荒川登山口から歩いて往復約10時間もかかる場所にあります。

【世界遺産】屋久島の主「縄文杉」に会いに行く旅

登山道の半分以上はこのように平坦で、トロッコ列車の線路の上を歩きます。
このトロッコは、かつては伐採した屋久杉を運ぶためのものでした。現在でも、たまにトロッコは走っており、登山道にあるトイレなどで必要な物資や、屋久杉の切り株などを運んでいます。すれ違ったらちょっとラッキーですね。

【世界遺産】屋久島の主「縄文杉」に会いに行く旅

月に35日も雨が降るといわれる屋久島。ところどころに潤沢な水が流れています。水はとてもきれいなので飲んでも大丈夫。正直言って飲料水は持っていかなくてもいいくらいです。岩には苔や杉の芽などがびっしり。まるで緑のじゅうたんですね。

巨大な屋久杉に圧倒・・・

縄文杉以外にも、登山ルートには屋久杉がたくさん生えています。
どれもユニークな形をしているものばかりですが、特に写真撮影スポットとして人気なのがウィルソン株。巨大な屋久杉の切り株が空洞になっていて、中に入ることができます。中から空を見上げる角度によってはハート形に見えます。ハート形を見つけたときには、歓声を上げたくなりますよ!

縄文杉の樹齢は2000~7200年ともいわれており、いざ目の当たりにすると、その巨大さに思わず言葉を失ってしまうような迫力があります。「ようやく会えた!」と感動もひとしお。

富士山と並んで、比較的初心者にも人気の登山スポットである屋久島・縄文杉へのルート。
富士山との違いは、
・標高差はあまりない(高山病の心配は少ない)
・とにかく雨が多い(雨具は万全に)
・有人の山小屋はない(食べ物は途中で調達できない。宿泊するならテントも必要。トイレのニオイは・・・(以下略))
というところでしょうか。
富士登山とはまた違った大変さ、そして達成感を体験できるはずです。

もしお金に余裕があるのなら、観光ガイドのツアー(屋久島観光協会)に申し込むのもおすすめです。
料金は高く感じるかもしれませんが、適切なペース配分で歩くことができるうえ、屋久島の貴重な自然についても楽しく解説してくれるので、費用対効果は抜群ですよ。

[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

今井明子

Akiko Imai ライター・気象予報士

「団子より花」をモットーに、グルメよりは生き物や絶景を求めて旅するフリーライター。普段は医療系記事・育児&教育系記事・子ども向け科学本などを執筆する傍ら、気象予報士としてお天気教室の講師も務める。共著書に『気象の図鑑 (まなびのずかん)』(技術評論社)がある。

「団子より花」をモットーに、グルメよりは生き物や絶景を求めて旅するフリーライター。普段は医療系記事・育児&教育系記事・子ども向け科学本などを執筆する傍ら、気象予報士としてお天気教室の講師も務める。共著書に『気象の図鑑 (まなびのずかん)』(技術評論社)がある。

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