どれだけの旅人が気づいているでしょうか?わくわくしながら搭乗した飛行機に漂うエキゾチックな香り。疲れ切ったゲストを包み込むように漂う、ホテルのロビーのやさしい香り。そして、その香りがホテルや航空会社のブランドによくマッチしていることに。
今回は、そんな旅先で感じる「香り」についてのお話です。これを知れば、次回の旅では思わずクンクンせずにはいられなくなるはず!
シンガポール航空のあの香り
昔好きだった人の香水。ふとした瞬間に同じ香りが漂ってきて、「懐かしいな。元気にしてるかな?」なんて思い出に浸ったこと、ありませんか?その法則を上手に利用しているのが、ホスピタリティ業界。世界中に多くのファンを持つシンガポール航空では、客室乗務員はステファン・フロリダ・ウォーターと名付けられたオリジナル香水を身に着け、おしぼりにも同じ香りをふくませています。その狙いは、搭乗者に視覚以外の方法でもサービスを記憶してもらうことなのです。
ホテルのロビーで深呼吸
次回ホテルに到着したら、まずはロビーで深呼吸してみましょう。ブランドを大切にするホテル、そして何よりゲストの快適な滞在を願うホテルは、館内でオリジナル・アロマを使っています。この方法は、海外のみならず、日本のホテルでも採用されており、中にはその香りを自宅で楽しむことができるよう、アロマオイルなどを販売しているところもあります。これなら、自宅でも気軽に旅気分が味わえそうです。
世界中のウェスティンホテル館内で使われている「ホワイトティー」の香りは、ゲスト用アメニティにも採用されています。
ホテルや航空機以外に、空港ラウンジでも採用されている「香り」のおもてなし。旅慣れた上級トラベラーにも、発展途中のビギナートラベラーにも、新しい旅の楽しみ方を教えてくれそうです。
[CNN]
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