お菓子の国フランスには、年間を通してさまざまなスイーツが店頭を飾ります。切り株ケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」や「ガレット・デ・ロワ」と呼ばれるパイは、クリスマスからお正月にかけての代表格。
なかでもハチミツとスパイスたっぷりのしっとりケーキ「パン・デピス」は、スパイスの香りがクリスマスを思わせる味わいです。以前TABIZINEでご紹介したワインの産地ブルゴーニュ地方の銘菓で、現在はフランス全土で愛されています。やわらかい口当たりは、どこかカステラに似た印象かも?
紅茶やコーヒーと一緒におやつ代わりに食べるのはもちろん、チーズやフォアグラをのせてワインといただいても、アイスや焼きりんごと共にデザートとしても食べられるという、1つあれば何かと重宝するものです。
簡単に作れるので、ぜひ挑戦してみましょう。
薄力粉…260g
ベーキングパウダー…10g
シナモン…小さじ1
ジンジャーパウダー…小さじ1
八角…小さじ1
卵…2コ
牛乳…100g
カソナード…40g
ハチミツ…350g
【作り方】
ボウルに粉とスパイス、カソナードを入れてよく混ぜる。卵、牛乳、ハチミツの順に加えて滑らかになるまで泡立て器で混ぜたら、170℃のオーブンで30〜35分間焼き上げれば出来上がり! 焼き立ては少々硬いのですが、冷めてからラップに包んでおくとしっとりしてきます。
プレーンタイプのものに慣れたら、ドライフルーツを焼き込んでも美味しいものです。焼いたその日よりも、2〜3日してからの方がしっとりして美味しくなるタイプのケーキです。
パンデピスのレシピは、フランスの料理サイト「750g.com」のものを参考にしました。ユーチューブには手順が詳しく分かる動画が掲載されています。フランス語ですが、作る前に見てみるとイメージが湧くと思います。
レシピに使われているカソナードは、フランス産のきび砂糖。手に入らない場合は、きび砂糖で代用しましょう。
この1年お世話になった上司や友人など周囲の人へ、手作りのプレゼントにしてみるのもよさそうですね。フォアグラのパテやフランス産のジャムを添えれば、粋な贈り物ができそうです。