ボルドーやブルゴーニュだけじゃない!知っておきたいフランスのワイン4選

Posted by: 北川菜々子

掲載日: Jan 13th, 2024

フランスのワインといえばボルドーやブルゴーニュを最初に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実際日本にもこの2大生産地のワインが一番多く輸入されています。しかし、フランスのワインはボルドー、ブルゴーニュだけじゃないんです。フランス全土に渡ってワインは生産されています。在住者がおすすめするフランスの地方のワインを紹介したいと思います。

アルザス

ボルドー、ブルゴーニュだけじゃないフランスのワイン

アルザス地方のワインはドイツのワインに近いことで有名。ストラスブールから数キロの所にアルザスワイン街道があります。

アルザスのワインの特徴はとにかくフルーティ。食前酒なんかにぴったりのワインです。ワインがちょっと苦手という方にも飲みやすいのが、白ワインのPino Gris(ピノグリ)です。Riesling(リースリング)やGewuztraminer(ケヴュルツトラミネール)なども有名です。

ボルドー、ブルゴーニュだけじゃないフランスのワイン

またアルザスワインの中でもGrand Cru(グランクリュ)は腐らす直前まで放っておいたぶどうで作られる希少価値のあるワイン。お味は甘くてまったりとコクがあって、ぶどうの深みが口いっぱいに広がります。白ワインのグランクリュはフランスではよくフォアグラを食べるときに飲むワインです。

ヴァル・ド・ロワール

ボルドー、ブルゴーニュだけじゃないフランスのワイン

ロワール地方のワインは一括りにすることができないほど、各地域それぞれ特徴があります。フランス在住の筆者が日本へお土産でよく喜ばれるのが、Sancerre(サンセール)とPouilly Fumé(ポイリーフュウメ)の白ワインです。この二つの地域のワインはフルーティーで、しっかりと記憶に残る美味しさのワインです。決して大きな生産地でないため大量生産されていません。以前、ポイリーフュウメの白ワインの生産者とお話をする機会があった時、日本にも輸出をし始めたとのこと、評判はなかなか良いと話されていました。次に日本で人気となるワインかもしれませんね。

コート・デュ・ローヌ

ボルドー、ブルゴーニュだけじゃないフランスのワイン

アヴィニヨンの上の地域コート・デュ・ローヌは赤ワインが有名です。あまり日本では馴染みのない地域のワインですが、フランスではこの地域のChâteau neuf de Pape(シャトーヌフ・デュ・パプ)やSaint Joseph(サンジョゼフ)は高級ワインとして人気があります。奥行きがあるしっかりとした味わいで、肉料理によく合うワインです。

またコート・デュ・ローヌの赤ワインはお値段も手軽なので、テーブルワインとしてフランスではよく飲まれます。

プロヴァンス

ボルドー、ブルゴーニュだけじゃないフランスのワイン

プロヴァンスの地方のワインはとにかくロゼワインが人気です。比較的軽めのロゼワインで口当たりが良いのが特徴です。フランスでは夏場によく飲まれるワインです。1970年代からプロヴァンスでは赤ワインも生産されるようになりました。当初は質も良くなかったプロヴァンスの赤ワインも現在は改良され、質の高い赤ワインが生産されているようです。

筆者が日本に帰国した時に、販売されているフランスワインの種類の多さとお値段のお手頃さに驚きました。輸入業者の方が大変な努力をしていると聞いています。これら紹介したワインは日本でも購入することができますよ。

フランスワインはイメージしているよりも種類が豊富に合って、知れば知るほど奥が深い世界です。フランスのボルドーやブルゴーニュとは違ったワインがワインが飲みたい方、ぜひこれらのワインを試してみて下さいね。

[フランス―2007~2008(地球の歩き方)]
[La petite bibliothèque du vin]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

北川菜々子

Nanako Kitagawa ライター

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

2007年よりフランス在住。パリ第八大学大学院を卒業。専攻は文化コミュニケーション。趣味は映画、読書、写真、雑貨、料理、街歩き、カフェ巡り。初めて訪れたその日からすっかりパリの街に魅了され、今日も旅をするようにパリの街を歩き回る。

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