色とりどりのマカロンに、貝殻の形が可愛らしいマドレーヌ。フランスの町には、心躍るようなお菓子が溢れています。季節ごとに変わるショーウィンドウのディスプレイや甘いお菓子の香りは、道行く人々を幸せな気分にさせてくれます。
旬の味覚を取り入れ、四季折々の行事に欠かせないスイーツたちは、当地の食文化の上でも重要な役割を担ってきました。そのひとつがチョコレートであり、古くは金銭の代わりに使われていたという価値あるものです。
フランスを代表するお菓子のひとつでもあるチョコレート、どこの国から伝わったものだと思いますか?ヨーロッパの中でも洗練されたショコラが多いせいか、「チョコと言えばフランス!」というイメージがありますが、実はスペインから伝わったもの です。
前回レポートした、フランス南西部の都市「バイヨンヌ」はフランス最古のチョコレートタウンでもあります。今回の記事では、チョコレートタウンの様子をお伝えします。
チョコレート店がひしめく、ポール・ヌフ通り
バイヨンヌにチョコレートがもたらされたのは1615年のこと。フランスの中で、初めてチョコを味わったのは当地で暮らす人々でした。チョコレートは町の重要な産業のひとつとして、多くのチョコレートメーカーがオープン、19世紀にはなんと34もの業者が存在したのだとか。
現在でも数多くのチョコレート専門店(ショコラティエ)があり、なかでも「ポール・ヌフ通り」は高級ショコラの激戦区!道の左右にいくつものショコラティエがあり、さまざまなスタイルのチョコレートを味わうことができます。
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ふわふわのクリーミーなショコラショー(フランス風ココア)に定評のある「Cazenave」、町の郊外に工房兼博物館を構える「L’Atelier du Chocolat」、ガトーバスクなどの焼菓子や洗練された生菓子も扱う「Paries」などなど、チョコ好きなら歓声を挙げてしまいそう!
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ニーヴ川沿いにもチョコレートや洋菓子を扱うお店が多く、見晴らしのよい「Patisserie Lionel Raux」では、チョコレートに紅茶やバラなどのフレーバーを加えたオリジナルのショコラショーが人気です。
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美しい生菓子の数々も見逃せません。
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テイスティング付き!チョコレート博物館
博物館内はチョコレート専門店「L’Atelier du Chocolat」のチョコレート工房になっており、チョコの製造工程が見学できるようになっています。フランス全土に専門店を構える同店のチョコレートは、この工房で作られているそうです。
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チョコレートを作るのに使われる機械の展示品や、カカオ豆の選定からチョコができるまでのストーリーを綴った映像を通して、チョコレートの歴史を知ることができます。
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学習後のお楽しみは、チョコのテイスティング!同店で使用しているカカオ豆の産地ごとの味の違いを確かめたり、ゴマやヘーゼルナッツ、エスペレット産唐辛子入りのチョコやトリュフなどを思う存分味わうことができます。
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甘い香りにうっとり、チョコレートフェスティバル
毎年5月末には2日間に渡るチョコレートフェスティバルが開かれます。町中ではショコラティエがチョコレート作りを披露、訪れた人たちを甘く官能的な香りで魅了します。チョコ好きなら、ぜひともチェックしてみたいイベントのひとつと言えそう。
お菓子屋の多いフランスのなかでも、こんなにスイーツのお店が多い町は初めての経験でした。大のスイーツ好きとしては、幸せで胸がいっぱいに。バイヨンヌは食のレベルも高いので、スイーツや美食めぐりに最適ですよ!
[bayonne-tourisme.com ] [Photo by Shutterstock.com ]
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