
1年を通して四季折々の表情で人々を魅了して止まない京都。
桜で美しく都が染まる春。数多くの「桜の名所」が存在する京都ですが、その中でも名高い桜の名所を11箇所ご紹介します。
ちなみに、今年の京都の桜は3月26日頃に咲き始め、4月4日頃に満開を迎えると予想されています。あと1ヶ月弱、今から待ち遠しいですね。
知る人ぞ知る京の桜の名所「原谷苑」
約20種類、400本以上の桜が咲き乱れる原谷苑。見渡す限り桜色に染められるその光景は、この世のものとは思えないような美しさ。 1年のうちのたった数日の間しか見ることができない儚いその姿は、まるで地上に現れた幻の楽園のようです。
桜の神社「平野神社」

「桜の神社」という異称をもつ平野神社。境内には約60種類、400本近くもの桜が植樹され、平安時代より人々に愛でられてきました。特に有名なのが、平野神社を代表する名桜である「魁(さきがけ)」と呼ばれる桜。毎年3月中頃に開花し、「平野さんの魁が咲くと、京でお花見シーズンが幕開ける」と言われています。
花の寺「勝持寺」
「花の寺」と呼ばれる勝持寺。境内には500本近い桜が植えられており、桜の時期になるとお寺が桜の波に呑まれるような風景が広がります。「願わくは 花のもとにて春死なむ その如月の望月の頃」。この有名な辞世の句を詠んだことでも知られる西行法師が隠棲した地と伝えられており、境内には西行法師が植えたと言われる桜の木(3代目)もあります。
JR東海のCMでもお馴染みのお寺「善峯寺」
JR東海の「そうだ京都、行こう」のCMでお馴染みの善峯寺。紅葉が美しいお寺として知られていますが、春は桜の名所としても知られています。徳川五代将軍綱吉の生母である桂昌院が植えた樹齢300年の枝垂桜もあり、見事に咲き誇ります。
妖艶な夜桜の名所「円山公園」

京都一の夜桜と称えられる円山公園の「祇園の夜桜」。篝火に照らし出された大きな枝垂桜は実に妖艶、浮世離れした美しさで人々を魅了します。また日本庭園もある広大な敷地内には700本近い様々な種類の桜や、様々な木や花が植えられており、一年を通して四季折々の表情を楽しめます。
定番の京の桜名所「清水寺」
京都の桜名所の定番といえばやはり清水寺! お寺の周辺には約1000本以上もの桜の木が立ち並び、満開の時期には一面が桜色に染まります。清水の舞台から見る桜は、まさに見事の一言に尽きます。
秀吉も愛でた桜「醍醐寺」
「醍醐の花見」という言葉でも知られる醍醐寺。「醍醐の花見」とは豊臣秀吉が晩年、約1300人もの人々を招き、このお寺で行った盛大な花見の宴のこと。境内に見事に咲き誇る美しい桜の様子に秀吉はさぞかしご満悦だったことでしょう。天下人も見た光景に思いを馳せながらのお花見、とても風流ですね。
桜の宴を楽しむならここ「背割堤」
木津川と宇治川を分ける背割堤。堤には約1.4kmもの桜並木が伸びており、春になると川に沿って桜の川が流れます。家族や恋人、仲間と集まって、ワイワイ楽しく桜の宴を催すには最高の場所です!
小川沿いに広がる桜並木「哲学の道」
穏やかな小川に沿って伸びる哲学の道。道にはたくさんの桜の木が植えられており、春になると頭上を桜が覆います。花びらが小川にひらひらと舞い降り、水面が桜色に染まりゆっくりと流れてゆく様子は実に優美。1年にたった一度、桜の時期にしか出遭うことのできない景色です。
舟に乗って川から優雅に桜を愛でる「嵐山」
桜の名所として全国的にも名高い嵐山一帯の地域。平安貴族もこよなく愛したという風光明媚な嵐山の桜景色。悠々とした水の流れ、大堰川に架かる架かる渡月橋、所々が淡いピンク色に染まる山の様子は日本情緒が溢れんばかり。渡月橋周辺から眺める川沿いの景色はもちろん、川から小舟に乗って愛でる桜も格別です!
京の桜のおおとりを飾る「仁和寺」
「御室桜(おむろざくら)」と呼ばれる遅咲きで有名な桜林が広がる仁和寺。京都で一番遅咲きと言われる御室桜は、まさに京の桜のおおとりを飾るにふさわしい美しさ! 江戸時代から多くの人々に愛されてきており、多くの俳句や唄にもうたわれています。
春風に身を任せ、いにしえの人々も愛した桜を愛でに京都に赴きたいですね。
[Photo by Shutterstock.com]

小坂井 真美 ライター
クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。
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