2014年“世界で最も美しい湾クラブ”に加盟した富山湾。フランスのモン・サン・ミシェル湾、ベトナムのハロン湾、アメリカのサンフランシスコ湾などと並び、世界の美しい湾の1つとして認知されています。
同クラブ加盟の日本代表としては他に松島湾がありますが、松島に比べて富山湾は観光地としての知名度が低く、「何がすごいの?」という人も少なくないはず。
そこで今回は、富山湾を大きく東西に分けて、主な見どころをまとめたいと思います。
富山湾の東側エリア:蜃気楼、ホタルイカの群遊海面など
富山湾東部の代表的な見どころは、蜃気楼(しんきろう)とホタルイカの群遊海面です。
全国的に毎年、決まって蜃気楼が見られるスポットは数カ所しかないみたいですが、そのうちの1つが富山湾沿いの魚津(うおづ)になります。
また、滑川(なめりかわ)の春の風物詩として、“富山湾の神秘”と呼ばれるホタルイカも見られます。4月から5月の夜は、文字通りホタルのように光るホタルイカが群れをなして海岸に近付いてきます。そのホタルイカの泳ぐ海面が、国指定特別天然記念物に指定されているのですね。
どちらも北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅から遠くはありません。関東圏から日帰り、あるいは1泊でも十分に楽しめるので、ゴールデンウイークに足を運んでみてはいかがですか?
富山湾の西側エリア:富山湾越しに眺める立山連峰、寒ブリ、ベニズワイガニ、シロエビなどの海の幸
富山湾西部の最大の見どころは、富山湾越しに眺める立山連峰になります。深海1,000mの海越しに標高3,000m級の連山を眺められる高岡市の雨晴(あまはらし)周辺がお勧め。
また、富山湾は豊富な魚介類も魅力です。日本海側で確認される約800種類の魚のうち、約500種類が富山湾に住んでいるとか。また、海岸から一気に深海へと落ち込んでおり、漁場も近いため、新鮮な魚介類をすぐに港に帰ってこられるというメリットもあります。
“富山湾の王者”と呼ばれる寒ブリ(氷見漁港)の旬は冬ですが、ベニズワイガニ(新湊漁港など)は5月まで旬ですし、シロエビ(新湊漁港)も春からが最盛期です。
北陸新幹線の新高岡駅からバス・電車乗り換えで比較的気軽に行けますし、北陸新幹線の富山駅からも『富山ぶりかにバス』と呼ばれる漁港巡りの観光バスも出ているので、チェックしてみては?
その他にもヒスイの取れる海岸や、日本海に沈む夕日の絶景スポットなど、湾岸には見どころが満載です。
ゴールデンウィークに行き先が決まっていないという人は、春の富山湾を楽しみに北陸新幹線で遊びにきてみるといいかもしれませんね。
[とやま観光ナビ]