
摩訶不思議な蜃気楼
皆さんは蜃気楼を見たことありますか? 砂漠で見られるものというイメージがありますが、意外といろいろなところで見ることができます。
雪山の下に謎の黒い斑点。これが、蜃気楼です。
こちらは、島が宙に浮かんでいますね。島の下半分は、上半分が上下反転した姿です。
砂漠でオアシス発見! でもぬか喜びしてはいけません。近づいても、水はさらに先のほうに逃げてしまい、この水が蜃気楼だということに気づくのです。
真夏のアスファルトで同じようなものを見たことのある人もいるのではないでしょうか。いわゆる「逃げ水」と呼ばれる現象ですね。
蜃気楼を引き起こすのは、大気中の下層と上層での温度差です。温度差によって光が屈折を起こして、遠くの風景が伸びたり、逆さになったりするのです。
日本で蜃気楼を見るなら?
特に日本で蜃気楼がよく見られる場所といえば、富山湾です。
この写真は、富山湾で5月に確認できた蜃気楼。
蜃気楼には大きく「上位蜃気楼」と「下位蜃気楼」の二種類に分かれます。
上位蜃気楼は、上の写真のように建物が上に伸びたり、逆さになったりする現象のことで、地表付近に冷たい空気が、上空に暖かい空気があると発生します。
そして、下位蜃気楼は、沖合に浮島が見えたり、逃げ水ができたりする現象で、地表付近に暖かい空気が、上空に冷たい空気があると発生するのです。
富山湾では、上位蜃気楼は4~5月に、下位蜃気楼は11~3月によく見られます。
上位蜃気楼が見られる可能性の高い日は、翌日から天気が崩れそうな晴れの日の11~16時です。さらに、朝の冷え込みがあり、日中の気温が18度以上になると予想され、魚津の海岸で北北東の微風が吹いているときだと見られる可能性が高まります。そして、下位蜃気楼は冬場の視界が良い日なら基本的に見ることができます。
折しも、北陸新幹線が開通し、富山へのアクセスがよくなりました。蜃気楼目当てでぶらりと訪れてみるのも楽しそうですね。
[魚津埋没林博物館]

Akiko Imai ライター・気象予報士
「団子より花」をモットーに、グルメよりは生き物や絶景を求めて旅するフリーライター。普段は医療系記事・育児&教育系記事・子ども向け科学本などを執筆する傍ら、気象予報士としてお天気教室の講師も務める。共著書に『気象の図鑑 (まなびのずかん)』(技術評論社)がある。
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