シンガポールのチャンギ国際空港を拠点におく「スクート航空」。運行開始は2012年という、新しい格安航空(LCC)会社です。
先月にプライベートで初めて利用したのですが、好感度のよい機内サービスには「これが海外のLCC?」という良い意味で驚きを感じました。今回は前回に引き続き、ほかにはない機内サービスの良さをレポートします。
クラス感のあるサービスに、ゆったりとした座席
若々しくて、快活な印象のLCCフライトアテンダント。特にアジア系のLCCでは、そのような印象を受けることが多いように感じます。スクートがほかのLCCとは異なると感じたのは、フライトアテンダントの制服の着こなしやヘアスタイル、そしてエレガントさ。LCCのエコノミークラスながら、ちょっとした質の高さを実感することができました。
エコノミーの座席間隔がほかのLCCと比べて広めになっているのも特徴です。また、片道2000〜3000円程度をプラスすれば、ビジネスクラスのすぐ後ろに位置する「スクーティン・サイレンス」席を選ぶことができます。この座席は通常のエコノミー席よりも少し余裕をもった座席間隔と、12歳以下の子どもは利用不可、機内でも静かなひとときが過ごせるというもの。スタンダード席は750円(片道)なので、少し高価な気はしますが気になったので試してみました。
足も伸ばせるため、だいぶゆったりと座ることができました。そして何よりとっても静かです。
とにかく清潔な機内
LCCに限らず、掃除が行き届いていないと感じることもある海外のエコノミークラス。スクートの機内はとてもきれいに保たれているように感じました。
ゴミやタバコのポイ捨ては罰金、チューインガムを他国から持ち込むと罰金、など国内の美しさを保つために徹底した罰金制度のあるシンガポール。さすがに機内でガムを噛んではいけないということはなさそうですが、機内誌にも「Cabin Cleanliness(機内の清潔感)」について書かれていたのが印象的。
機内食にドリンク
ほかのLCC同様、エコノミーの機内食は事前にオンラインで申し込んでおくか、その場で購入する必要があります。飲み物はシンガポールを始め東南アジア各地でお馴染の「タイガービール」、パイナップルが爽やかなシンガポール生まれのカクテル「シンガポール・スリング」にソフトドリンク、食事はサンドイッチやパスタなどから、シンガポールの国民食「海南チキンライス」など。
事前にオンラインで申し込んでおけば、チャーハンやグリーン・カレー、お弁当などのメニューも選べるようです。
成田からの利用の際には、チェックインカウンターへの手続きにかかる時間や、荷物検査後のボーディングゲートが遠いことに注意しましょう。ピーク期には、空港へは2時間と言わず3時間ぐらい前に到着していた方が安心かもしれませんね。
[flyscoot.com]
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