【在住者がこっそり教えるNY絶品グルメ】宝石みたいな中東スイーツ

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Sep 1st, 2015

NYCクイーンズは、アメリカ人よりも他国の人が多く住む「異文化」が隣り合う町。以前にも、リトル・インディアのカレーリトル・ロシアをご紹介したように、NYCは異文化が混じることなく隣り合って、それぞれのマイノリティが小さな町を作っています。その中にあるレストランやお店は、本場の味。NYCは、飛行機に乗らなくても、地下鉄で世界各国を訪ねられるのです。

【NY異国ぐるめぐり】中東のスイーツ バクラヴァは一粒の宝石のように 

アストリアにある中東の町

アストリアは元々ギリシャ系の町ですが、中東系もいて、ベーカリー、カフェ、レストランが並びます。イスラム・ファッションのお店もありますよ。異国文化を目の当たりに出来る、興味深いエリアです。

【NY異国ぐるめぐり】中東のスイーツ バクラヴァは一粒の宝石のように 

フッカ(水煙草)のパイプを売るお店。

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いわゆる、フッカ・カフェ? 中では、フッカを楽しむ人たちが。「クレオパトラ」という店名がシブイですね。

【NY異国ぐるめぐり】中東のスイーツ バクラヴァは一粒の宝石のように 

ハンドメイドの中東スイーツ

今回は中東のお菓子、バクラヴァ(Baklava)をご紹介しましょう。“Al-Sham Sweets & Pastries”は、小さなお菓子屋さんですが、絶品のバクラヴァが入手出来ます。

【NY異国ぐるめぐり】中東のスイーツ バクラヴァは一粒の宝石のように 

お店には、ハンドメイドの中東スイーツがぎっしり並んでいますよ。

【NY異国ぐるめぐり】中東のスイーツ バクラヴァは一粒の宝石のように 

バクラヴァは、たっぷりシロップがかけられた、一口サイズのパイ。中にはナッツがぎっしり。見た目は華やかではありませんが、美味しさは筆者が保証します。利用者のレビューも良いですよ。

【NY異国ぐるめぐり】中東のスイーツ バクラヴァは一粒の宝石のように 

入り口脇のショーケースには、クッキーが山と盛られ、こちらにも心惹かれます。が、今回はグッと我慢して、バクラヴァに集中しました。

【NY異国ぐるめぐり】中東のスイーツ バクラヴァは一粒の宝石のように 

バターの香り、サクサクのパイ生地、たっぷり沁みたシロップ

バクラヴァを口に運ぶと、何層にも重ねられた薄いパイは、サクサクほろりとほどけ、バターの豊かな香りが広がります。たっぷり沁みたシロップはくどくなく、ナッツはカリカリとクリスピー。なんともバランスが良い、繊細なスイーツ。千載一遇の逸品と、すぐに分かるでしょう。

写真中央ダイヤ型のパイは、シグナチャーのピスタチオのバクラヴァ。

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バクラヴァを求めて

ヨルダン人のオーナーが兄弟で経営している店には、故国の懐かしい味を求めて、モロッコ、エジプト、シリア、レバノン、パレスチナなどアラブ諸国の客がやってくるそうです。もちろん、アメリカ人の客も訪れますよ。

【NY異国ぐるめぐり】中東のスイーツ バクラヴァは一粒の宝石のように 

一粒の宝石のように

大切に戴きたいバクラヴァ。お値段は、1個$1.00が目安。おススメは、ナッツ入りのスクエア型またはダイヤ型、渦巻き状のもの、端を折り畳んだもの。ナッツの種類は、ピスタチオ(緑のナッツ)、アーモンド、くるみなど。一粒の宝石と呼びたいほど、うっとりと幸せな気持ちにしてくれます。

バクラヴァは、トルコ、ギリシャでも国を代表するスイーツで、各国作り方や材料は少し異なります。

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中東風プディング

お豆腐のように見えますが、中東風プディング。ココナッツの香りと、コンデンスミルクの味。不思議とはまる味でした。1個$1.00。

【NY異国ぐるめぐり】中東のスイーツ バクラヴァは一粒の宝石のように 

日本では馴染みがない中東エリアのスイーツ。NYCにいらした時は、是非足を伸ばしてみて下さいね。忘れられなくなる美味しさのバクラヴァが戴けますよ。

Al-Sham Sweets & Pastries

エリア:クイーンズ アストリア
行列:なし。客は途切れず訪れる。
マスト:ピスタチオ・バクラヴァ(Pistachio Baklava)など、ナッツが入ったパイ。
おススメ度:★★★★★

[All photo by Hideyuki Tatebayashi]
※無断で画像を転載・使用することを固くお断りします。Do not use images without permission.

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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