ポーランドの絵本作家が出版した新・世界地図『マップス』が世界中で大人気です。世界で50万部以上の売り上げを誇る大ヒット作品で、各国の主な観光地や文化、伝統などが手書きのイラストで国別に描かれています。
もちろん日本も取り上げられていますが、作者であるポーランド人から見た「日本」ですから、一風変わった観光地や文化が「日本代表」として紹介されている場合も。「なるほど、そこを紹介するか」といった発見もあって逆に面白いです。
そこで今回はポーランドの絵本作家夫婦が描いた『マップス』に描かれている日本のちょっと変わり種の観光地を紹介します。日本人が国内旅行に訪れる場所として参考にしてみると、逆に面白いかもしれませんね。
1:新宿の繁華街
『マップス』には日本の首都として東京が紹介されていますが、その東京の代表的な観光地として、東京スカイツリー、東京タワーと並び、新宿の繁華街が紹介されています。
東京には皇居から国会議事堂、東京駅、浅草、国技館、渋谷のスクランブル交差点までいろいろな観光名所があります。しかし、歌舞伎町を含めた新宿の繁華街こそが「東京」の風景として外国人、特にポーランド人の頭には鮮明に思い浮かぶのかもしれませんね。
2:香川県の金刀比羅宮
海の神様として有名な金刀比羅宮です。司馬遼太郎の小説『菜の花の沖』にも登場する、瀬戸内海の船乗りには欠かせない神社ですが、その金刀比羅宮が日本を代表する観光地の1つとして紹介されています。
「当然だ」という意見もあると思いますが、周辺の代表的な観光地として取り上げられている兵庫の姫路城や広島の厳島神社などと比べると、「え、知らない」という人も多いのではないでしょうか?
ただ、金刀比羅宮は香川県公式の観光サイトのアクセスランキングで常に1位に入るほどの人気の観光スポット。
「まだ、行ったことない」という方は、階段が多いので体力勝負になりますが、ぜひとも一度足を運んでみてください。
3:山王神社の一本柱鳥居
日本は世界で唯一、核兵器を投下された歴史を持ちます。その意味で広島の平和記念公園や原爆ドーム、長崎の平和公園などは世界的にも有名な場所として知られていますが、『マップス』では長崎を代表する建造物として山王神社の一本柱鳥居が紹介されています。
山王神社の一本柱鳥居とは、原子力爆弾の爆風で爆心地側にあった右半分が吹き飛んでしまった鳥居です。
奇跡的に片側だけが残り、今も現存して片足で立っています。長崎に訪れた際には平和公園だけでなく、路面電車で移動して山王神社の一本柱鳥居にも足を運んでみたいですね。
以上、『マップス』に描かれる、少しユニークな「日本を代表する観光地」をまとめましたが、いかがでしたか? シルバーウイークの旅先に迷ったら、『マップス』を見て探してみても楽しいかもしれませんね。
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