毎年5月に行われる国際映画祭で有名な「カンヌ」。フランス南東部の地中海に面したプロヴァンス地方の都市のひとつで、南仏屈指の高級リゾート地としても知られています。レストランやショップが充実した市内からビーチまでは徒歩3分という、言うことなしの立地条件です。
地中海がとても身近に感じられる「カンヌ」は、ヨットやセーリングを楽しむ人も多く、毎年9月にはヨーロッパ各地から集まった船の展示会「カンヌ・ヨット・フェスティバル」が開かれます。今月上旬に足を運んできたので、その様子をレポートしたいと思います。
リゾート感満点の「コート・ダジュール」
英語ではフレンチ・リビエラ、日本語では紺碧海岸の名で知られる「コート・ダジュール」。透き通るような青い海と美しい砂浜が、ホリデー気分へと誘う素敵な場所です。
「カンヌ・ヨット・フェスティバル」は、この「コート・ダジュール」沿いのカジノや高級ホテルが並ぶ「クロワゼット通り」で開かれます。
会場にはセールボートから、クルージング用の大型ヨット、モーターボートに小型のボートまで、全長5〜40メートルの船が一堂に集まる、いわば船の展示会といったところ。気に入った船があれば船内を鑑賞することもできます。
とってもゴージャス! スイートルームのようなヨット内
10〜25メートル前後のヨットを中心に見て回ったのですが、どの船のインテリアもおしゃれかつ広々としていて、ホテルのスイートルームのような印象です。
例えば、イギリスの高級ヨットメーカー「プリンセス」の全長22.55メートルのヨットモデル「V72」は、ベットルームが3つ、全長「V48」は15.49メートルでベッドルームが2つ、それぞれキッチン、ダイニングエリア、ラウンジエリアが完備されています。
天気の良い日に船上のダイニング&ラウンジエリアで食事を楽しんだり、ヨット内に装備された小型ボートで海を走り抜ける爽快な時間を過ごしたりと、ラグジュアリーな休日を約束してくれそうです。
「いつかヨットを所有できたらいいなぁ」と淡い期待を抱いて会場に足を運んだものの、ホテルのようなヨットたちはいずれも億単位という想像を絶する価格帯でした。マンションや一戸建てを購入するよりも高いなんて・・・!
2016年度のヨットフェスティバルは、9月6日〜11日の開催予定です。船やマリンスポーツが好きな人はもちろん、自然美や美味しいシーフードを満喫したい人にも、9月でも真夏の陽気で過ごせるカンヌは最高ですよ。
[YACHTING FESTIVAL CANNES]
[PRINCESS]
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