人が住む地球最北端と最南端の町へ!アルゼンチンとノルウェーの旅

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Oct 22nd, 2015

人間が定住する最南端の町、アルゼンチンのウスアイアという町に行ってきたという知人に会いました。南米大陸の先端に浮かぶフエゴ島にある町で、南極への航路が開かれている港町だといいます。

人が定住する地球最北と最南端の町!アルゼンチンとノルウェーの旅

とても魅力的な旅の話を聞かせてもらいましたので、今回は各国の公的な情報をプラスして、地球上で最北端と最南端にある町について紹介します。なかなか行く機会がないと思いますが、どこか変わった場所に行きたいと思う人は、ぜひともチェックしてみてくださいね。

地球で最も南端にある町は人口8万人の巨大港湾都市

人が定住する地球最北と最南端の町!アルゼンチンとノルウェーの旅

最初はアルゼンチンのウスアイア。南米大陸の先端、マゼラン海峡を挟んで浮かぶフエゴ島にある地球最南端の町で、冒頭でも記したように南極への航路が開かれている大きな港町になります。

地球で最南端の町というと大変な荒野を連想してしまいますが、実際は人口8万人ほどが暮らす巨大な港湾都市で国際空港もあり、機材をレンタルすればホテルの部屋でカラオケも楽しめるとか。

気になる気温ですが、冬にあたる6月から8月の一番寒い月で月平均1℃、暖かい11月から2月の一番暖かい月で平均9℃程度。ちなみに今までの記録上では最低気温が-25℃、最高気温は29℃だったとか。確かに-25℃は寒いですが、北海道の道東などでも1月の寒い日の朝には記録する温度ですので、北海道に住む人からすると「なるほど、地球最南端でもその程度か」と思えてしまうかもしれません。

ところで、「そうだ、ウスアイア行こう」と思い立ったらどうすればいいのか聞いてみたところ、ブエノスアイレスまで行って、チャーター便で向かうなどの方法があるみたいですよ。

地球最北端はバレンツ海に浮かぶノルウェーのスピッツ・ベルゲン島の町

人が定住する地球最北と最南端の町!アルゼンチンとノルウェーの旅

一方で最北端の町はどうなのでしょうか? 文字通り人が定住していればOKという意味での最北端はカナダのアラート。デンマークのグリーンランドとナレス海峡を共にするエルズミーア島にある人口“5人”程度の町で、北極点まで817kmになるとか。

ただ、この町は軍用の施設や気象観測所があるだけで、一般の人が住んでいる町ではないそう。訪れるには軍用機に乗せてもらうなどの手間が掛かるとの話ですので、今回は除外します。

そうなると、地球で最北端の町はノルウェーのロングイェールビーン。ノルウェーといっても、ノルウェー海に面したスカンディナビア半島の本土ではなく、本土北端のノール岬から800kmほど離れたバレンツ海の洋上に浮かぶスピッツ・ベルゲン島の町です。北極点まで1,200km近く、ノルウェー本土と北極点の中間辺りに位置するまさに最果てといった感じの町ですが、カフェやレストラン、郵便局もある普通の暮らしが広がっているそう。

ちなみに気になる天候ですが、執筆時点(10月)の週間天気予報を調べてみると、連日曇ったり晴れたりで、気温は0℃を行き来している感じでした。

人が定住する地球最北と最南端の町!アルゼンチンとノルウェーの旅

シロクマが出没するため、町を離れるときは猟銃の携帯が義務付けられるなどのルールがあるそうですのでちょっと怖いですが、北極旅行の拠点としては最適の場所ですね。

以上、地球上で最北端と最南端にある町を紹介しましたが、いかがでしたか? ちょっと変わった場所に行きたい、北極や南極に行ってみたいという場合は、ぜひとも考えてみてください。

[Ushuaia – Servicio Meteorológico Nacional]
[The official website for Svalbard – Innovation Norway]
[Weather forecast forLongyearbyen (Svalbard) – Meteorological Institute and Norwegian Broadcasting Corporation]
[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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