【海外旅行】ついやってしまいそうだけど事件につながりやすい5つの行動

Posted by: 小坂井 真美

掲載日: Nov 5th, 2015

「訪れた土地でのたくさんの人たちとの触れ合いが旅の醍醐味!」そう思う方も多いと思います。ですが、旅先で出会う人がすべて善人とは限りません。「せっかく仲良くなるチャンスだから・・・」「旅の思い出を作りたいから」と誰にでも心を許していると、思わぬ重大な事件に巻き込まれかねません。

そこで、特に海外をひとり旅する方に気を付けていただきたい5つの行動をお伝えします。

他人の荷物を預かる

【海外旅行】こんなはずでは…!事件に巻き込まれるかもしれない5つの行動

現地で知り合った人から「日本にいる友達に渡して欲しい」と何かを渡された時、優しいあなたはきっと快諾してあげたくなるでしょう。ですが、決して引き受けてはいけません。仮にそれが以前から知っている友達であっても要注意です。手渡された何の変哲もないように見えるものの中に麻薬が隠されていて、知らず知らずに密輸品の運び屋にされているかもしれません。もちろん、入国時にあなたの荷物から密輸品が見つかれば、逮捕され罰せられるのはあなた! 荷物を預けた人は「そんな話知らない」と白を切ることでしょう。

また「明日、日本に帰るのですか? よかった! 実は今同僚が日本に出張に行っているのですが、商品サンプルを忘れて行って・・・。明後日のミーティングで必要な大事なものなんです。弊社の職員が到着空港でお待ちするので、これを持って行ってくれませんか? もちろん、謝礼をお渡しいたします」という誘いや、空港で「あなたと同じ便に乗るのですが、スーツケースに荷物が入らなくて・・・。超過料金を払うのを避けたいので、あなたのスーツケースに私の荷物を入れてくれませんか?」というお願いも心を鬼にして断りましょう。

断り下手な心優しい方は「そんな大事なものをお預かりして、もし失くしたり壊してしまったら責任が持てないので、お引き受けできません」とか「ごめんなさい。私もスーツケースがいっぱいなんです。お役に立てそうにありません。」と伝えて。入国時は他人から預かった荷物を持ち込まない! 自分を守るためにも徹底させましょう。

「断るのは申し訳ない」知らない人からもらった食べ物を口にする

【海外旅行】こんなはずでは…!事件に巻き込まれるかもしれない5つの行動

現地で知り合った人からすすめられた食べ物や飲み物は不用意に口に入れないこと! 旅先で知り合った現地人、旅行者と親しくなり、街歩きなどいろいろ一緒に楽しんだ後「これ、おいしいよ。一緒に食べよう」と差し出された食べ物を口にしたのを最後に意識がぷっつり・・・。気が付いたら病院のベッドの上だったなんて恐ろしい話が実際にたくさん存在するのです。

これは「睡眠薬強盗」という手口。意識を失っているうちに現金やパスポート、貴金属など、身の回りの貴重品をすべて盗まれてしまうのです。「最高の旅にするために、出会いを大切にしたい」という気持ち、よくわかります。ですが、どんな相手かはっきりとわからないうちに簡単に心を許してはいけません。場合によっては数日間ターゲットと過ごし、少しづつ警戒心を解いていくという巧妙な手口も報告されています。

「知らない人から差し出されたものは口にしない」「出会ったばかりの人とレストランで食事中は自分の食べ物から絶対に目を離さない」「一度目を離した食べ物には手を付けない」この3点を徹底させましょう。差し出されたものを断りづらく感じる場合は「いろいろアレルギーがあって・・・。ありがとう」「ちょっと胃が痛くて・・・」とアレルギーや体調不良を理由にしてしまいましょう。もしくは相手のものには手を付けず、自分が持っているものを差し出して一緒に食べるのも一案です。

仲良くなるチャンスかも!知り合ったばかりの人の家に行く

【海外旅行】こんなはずでは…!事件に巻き込まれるかもしれない5つの行動

旅先で知り合った現地人とすっかり意気投合したあなた。さっき知り合ったばかりなのに「今日の夜、うちで一緒にご飯食べない? おいしい手料理をご馳走するよ!」と誘われた時、あなたならどうしますか? 現地人のお家に招いてもらえるなんて貴重な体験ですし、ひょっとしたらもっと仲良くなれるチャンスかもしれません。ですが、ちょっと待って。ここが日本だとしたら、今日町で偶然知り合ったばかりの人のお家に遊びに行きますか?

本当に気さくで良い人なのかもしれませんが、やはり初めて会ったばかりの人の家に行くことはリスキー。一人旅ならなおさらです。わざわざ家にお邪魔しなくても、町中のカフェで一緒にお茶するだけでもじゅうぶん仲良くなれるはず。どうしてもお家に遊びに行ってみたいのであれば、滞在中に何度か会って”(旅行中ではなく)普段のあなたの基準“で信頼できる相手だと判断できてからにしましょう。身の危険のリスクを背負ってまで”旅の出会い“に固執する必要はないと思うのです。

「相手を傷つけたくない。」つい笑ってごまかしてしまう

【海外旅行】こんなはずでは…!事件に巻き込まれるかもしれない5つの行動

しつこい客引きやナンパ、押し売り。「相手を気づ付けたくないから」とつい笑ってごまかしていませんか? そんなあなたはきっと心優しい人なのでしょう。あなたが不快に感じる気持ちを無視して接してくるような相手に優しく接する必要はありません。あまりにもしつこい相手には、へらへら笑って誤魔化そうとするのではなく、毅然とした態度でびしっとはねよける強さも時には必要ですよ。

「素敵な人・・・!」許可なく撮影する

【海外旅行】こんなはずでは…!事件に巻き込まれるかもしれない5つの行動

ベンチに腰掛けている綺麗なお姉さん、公園で遊ぶ可愛い子供、お洒落な着こなしのかっこいい紳士。とても画になる風景で、思わずシャッターを切りたくなりますよね。風景だけの写真も素敵ですが、人物が映っている写真はあとで見返すと旅の思い出を鮮明に伝えてくれるものです。ですが、至近距離から商品や人物を撮影する場合は一言「写真を撮ってもいいですか?」と声をかけるのがマナー。いきなりカメラを向けられれば誰でも不愉快な気分になりますよね。なかには写真を撮られることを嫌がる人もいますし、事前に一言声をかけることにより不要なトラブルを防ぐことができます。特定の人物を撮影する前には、必ず本人の了承を得てからカメラを向けるように心がけましょう。

以上、どれも海外旅行中についやってしまいそうになる行動ばかり。ですが普段日本で生活している時にこんな状況に遭遇したら、どう対処するべきか・・・と冷静に考えると、おのずと正しい答えがわかるはず。楽しい旅の思い出作りは大切ですが、それより大事なのはあなた自身の身の安全です。旅の楽しい雰囲気に呑み込まれて正しい判断を見失ってしまわないように、ぜひ気を付けてくださいね。

[All photos by Shutterstock.com]

PROFILE

小坂井 真美

小坂井 真美 ライター

クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。

クロアチアの首都ザグレブ在住。現地での色々な仕事の傍ら、フリーライターとしてクロアチアを中心とした南東欧諸国について執筆。趣味は街歩き、食べ歩き、寺歩き、そぞろ歩き。仲間、明るい太陽とおいしいごはんがあれば幸せ。人生は旅。たくさんのモノ・人・土地と出逢いをエネルギーに、日々心の赴くままに邁進中。

SHARE

  • Facebook