日本ではパンといえば菓子パンが有名ですが、本場フランスではどんなパンが食べているのでしょうか。フランスでは日本でよく食べられている総菜パンというものがあまり存在しません。フランスのベーカリーではバゲットやパンドカンパーニュなど、ごはんの主食となるパンがメインに販売されています。
しかし、以前フランスの朝食で紹介したヴィエノワズリーと呼ばれる菓子パンの種類はいくつか存在します。フランスの菓子パンとはどういったものなのでしょうか?
ヴィエノワズリーとは
ヴィエノワズリーとは卵とバターがたっぷり使用された菓子パンのことを指します。ヴィエノワズリーはフランス語で「ウィーンの物」という意味で、オーストリアで食べられていた菓子パンがパリのベーカリーで販売されるようになり、いつしかフランス独自のパンへと発展しました。
クロワッサン
ヴィエノワズリーの代表的な菓子パンと言えば三日月型のクロワッサンです。フランスのクロワッサンの特徴はバターをたっぷりと練り込んだ生地を使用していることです。フレンチクロワッサンは外はぱりっとしていて、中はふわふわとしています。焼きたてのクロワッサンを口にするとバターの香りが口いっぱいに広がり、バターの甘みがしっかりと感じられます。これが本場ならではのフレンチクロワッサンです。
パンオショコラ
クロワッサンの生地に2筋のチョコレートが詰め込まれたものがパンオショコラです。さくっとした生地にはチョコレートが朝食だけでなくお菓子のような感覚で食べることができるパンです。できれば焼きたてのパンオショコラを食べてみましょう。チョコレートがとろける味わいがたまりません。
パンオレザン
パンオレザンとはデニッシュの生地に干しぶどうとカスタードクリームが練り込んであるパンです。フランスではパンオエスカルゴとも呼ばれ、かたつむりを意味するエスカルゴのように渦巻き状のパンです。
都内で買えるヴィエノワズリー
メゾンカイザーはフランス国内でも質の良いパンを提供することで有名なベーカリーです。カイザーでは自家製天然酵母が使用され、クロワッサンには上質なバターが惜しげもなく練り込まれているとのことです。紹介したヴィエノワズリーはメゾンカイザーで購入することができます。
日本の菓子パンも美味しいですが、たまにはフランスのヴィエノワズリーを食べてみるのはいかがでしょうか。日本に居ながらフランスの風味を味わうことができますよ。
[CUISINE a la francaise]
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