ガレット・デ・ロワの意味
遠い昔、ガレット・デ・ロワは夜が一番長い冬至におこなわれました。本来は新年を迎える喜びを祝う習慣であったそうです。フェーヴはフランス語で「そら豆」を意味します。
そら豆は当時、春一番に収穫される野菜でした。ガレット・デ・ロワのフェーヴは生命の誕生を表すシンボル。その象徴がいつの間にか幸運を意味するようになったのです。
また、ガレット・デ・ロワの「ロワ」とはフランス語で「王」を意味します。ガレット・デ・ロワはキリスト教とは無関係のヨーロッパの風習ですが、長い歴史の中でこのガレット・デ・ロワのロワ(王)はキリスト教の王の象徴である東方の三博士に当てはめて思い描くようになりました。
食べる際に、フェーヴに当たった人は王様になる、というゲームのような習慣がいつの間にかでき、王は東方の三博士を表すようになりました。
ガレット・デ・ロワはどのようにおこなわれるの?
家族で食べる時は一番年の小さな子どもがテーブルの下に隠れ名前を呼びます。すでに人数分切り分けたガレット・デ・ロワを呼ばれた人が順に選びます。フェーヴに当たった人は王様の冠をかぶるそうです。
[L’Express]
[Photos by shutterstock.com]