国内で人気の旅行先といえば、その1つが京都。とはいえ「もうしばらく行ってないな~」という方も少なくないのでは・・・。

そこで今回は京都旅行の前に観ておきたい映画を3つ紹介します。ぜひとも出発前の予習にチェックしてみてくださいね。
1:阿部サダヲ主演!京都が舞台のコメディ映画『舞妓Haaaan!!!』

最初に紹介する作品は水田伸生監督の『舞妓Haaaan!!!』(2007年)です。脚本はあの有名な宮藤官九郎。基本的にはコメディ映画ですので作品を通してドタバタ劇が続きますが、その間に京都の町並みが何度も映し出されます。
また、芸妓・舞妓との遊び方が詳しく紹介されていますので、「舞妓さんと遊びた~い!」という野望を抱えている人には必見の入門映画。ちなみに登場するロケ地は、平安神宮や知恩院、宮川町、上七軒歌舞練場など。
2:沢尻エリカ出世作! 映画『パッチギ!』意味は「頭突き」

次は2004年の『パッチギ!』。一時期、辛口な映画評論で有名になった井筒和幸監督の作品です。日本版ロミオとジュリエットというキャッチコピーらしく、京都にある府立高校の男子生徒と朝鮮高校の番長の妹が恋をしてしまうという青春映画。井筒監督の傑作ですね。
ちょっと生々しい暴力シーンも多く、苦手な人も居るかもしれません。テレビコマーシャルに出てくるような“美しい京都”といった雰囲気でもありませんが、物語の途中にちらちらと哲学の道、円山公園、渡月橋、“嵐電”の北野白梅町駅など、有名スポットが出てきます。
またその見せ方が、いかにも観光地といった感じではなく、生活の舞台として描かれていていいんですよね。設定は昭和ですので、京都の日常も変わってしまっているはずですが、京都の違った顔を楽しませてくれる作品です。
3:吉永小百合も出演!谷崎作品を映画化した巨匠・市川崑の『細雪』

最後は巨匠・市川崑監督の『細雪』(1983年)。原作はあの有名な谷崎潤一郎ですね。『細雪』は市川崑以前にも2度ほど映画化されていますが、市川崑版の『細雪』が群を抜いて美しいです。
厳密に言うと京都が舞台ではなく、京阪神全体といった感じですが、それでもロケ地として平安神宮、桜の嵐山、渡月橋などが描かれており、京都の美しさを堪能できます。
今の若い世代からすると知っている出演者は吉永小百合や石坂浩二くらいかもしれませんが、その当時の大女優が見せる演技合戦も見ごたえ十分。「吉永小百合、可愛過ぎる・・・」「石坂浩二、全然変わらないじゃん!」といった楽しみ方も!?
以上、京都旅行の前に観ておきたい映画を3つ紹介しました。京都は、牧野省三監督が1908年に映画を作ってから、その後100年近くの間に数多くの作品が撮影された映画の都。
予算や時間の都合で京都に行けないという人は、京都を舞台にした映画を探して気分だけでも楽しんでみるといいかもしれませんね。
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Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。
https://hokuroku.media/
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