パンの消費量日本一の京都。街をちょっと歩けば、美味しいパン屋さんにぶつかります。パリと姉妹都市であることが関係しているのか、特にフランス系のブーランジェリーが豊富。そこで、フランス人も「美味しい!」と太鼓判を押した本格派のお店をご紹介します。
1. ル・プチメック御池
京都を代表するブーランジェリーの2号店。本店は今出川にあるのですが、そちらは営業日が金土日のみでアクセスもしづらいため、時間がない方は御池店が便利。本店は赤メック、御池店は黒メックと呼ばれます。名前の由来になったシックな黒い外観は、見過ごしやすいのでご注意を。店内はキラキラのショーケースにパンが美しく並び、まるでパン屋というより宝石屋さんのようです。
【おすすめの一品:ベニエ】
いわゆる揚げパン。フランスのメジャーな伝統菓子ですが、あまり日本で見かけることはないのでは。「ベニエがあった!」とフランス人が喜んでいました。本場のベニエよりもサクッと軽く、脂っこくないのが特徴です。
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2. クロワ・ルース
1のル・プチメックから徒歩10分ほどなので、梯子してもいいでしょう。住宅街に突如現れる赤い扉は、まるでここだけパリのよう。本格派のクロワッサンやカンパーニュに加え、メロンパンや食パンなど親しみやすいパンも並びます。フランスと日本のいいとこどりをしたようなラインナップを、フランス人も気に入っていました。
【おすすめの一品:フレンチトースト】
ぺちょっと平たいのは、パンにたっぷり卵液が染み込んでいる証。カヌレかプリンか? と錯覚するような濃厚な味に驚きます。パンの耳まで美味しくて幸せ。
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3. ブーランジェリー・ルーク
周囲にゲストハウスが多いこともあり、外国人観光客が頻繁に訪れるお店です。店内には英語とフランス語の説明書きが。本場さながらのバゲット、パン・オ・ルヴァン、カンパーニュなどを求めてくる人が多いそう。早朝からオープンしているため、通勤・観光前に立ち寄れるのもポイントです。
【おすすめの一品:カリフォルニア宇治】
外国人観光客を惹きつける本格的なバゲット生地に、ウォールナッツ、小豆がぎっしり。一見小ぶりでどうということはないバゲットなのですが、一口食べた瞬間その濃厚な味に驚きます。これに限らずルークのパンは意外性に富んでいて、見た目はシンプルなのに中身は豪華! という品々がずらりとそろっています。
[Boulangerie Rauk(ブーランジェリー・ルーク)]
いずれも中心街からアクセスしやすいお店を選びました。観光の合間に訪れてみてくださいね。
[All photos by Misako Treutel]