乾燥しやすいこの季節、喉がかさかさになりがち。風邪やインフルエンザで喉を痛める方、そこに追いうちをかけるように花粉も飛んでいます。花粉は粘膜系統に炎症を起こさせるため、鼻水、痰だけではなく、声帯を炎症させてしまうことも。筆者は、ボイストレーナーという仕事柄、喉のケアについて聞かれることが多いのですが、だいたい答えるのは「はちみつ、生姜、紅茶」など。
しかーし! 本当はもっとあるのです。ただ、あまりおいしくないのですすめられないのです(笑)。というわけで、大森一慧さんの著書「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て」を参考に、おいしくないけど喉に効くものをいくつかご紹介しつつ、そこからちょっとアレンジしておいしく食べられるように変身させてみました!
喉の痛みにはれんこん湯
喉がいたくなって声が出なくなったときには、れんこん湯を飲むかうがいするのがよいとのこと。ちなみに筆者もれんこん湯を飲んだことがありますが、あまりおいしくないんです(笑)。
れんこんおろし汁 大さじ3
ショウガ汁 2、3滴
自然塩 少々
水 大さじ6〜9
レシピ
上記材料を鍋に入れて煮たらできあがり。塩の分量はお好みで調整してください。
このれんこん湯をおいしく変身!! というわけで、卵スープに変身させてみました。使う材料は上記材料に、水50〜60ml。顆粒コンソメブイヨン2、3つまみと卵1つのみ。作り方は簡単。上記材料を鍋で温めるときに、コンソメブイヨンも一緒に入れちゃうのです。沸騰するまで煮出したら最後に溶き卵を回し入れ、ふたをして弱火で30秒温めればできあがり。これなら全部飲めそうです(笑)。
喉枯れで声が出ないときは黒豆の煮汁
声が出ないくらい枯れてしまった場合には、黒豆の煮汁を飲むか、黒豆の煮汁でうがいをするのが良いのだとか。しかし、この黒豆の煮汁、グビグビと飲むのは抵抗が・・・。
黒豆 四分の一カップ
水 3 〜4カップ
塩 小さじ1弱
1、黒豆と水を鍋に入れて火にかけます。
2、水が半量になったら火を止め最後に塩を入れてできあがり
黒豆って色がコーヒー豆に少し似ていませんか? 味もアメリカンコーヒーに似せられるかも? というわけで黒豆の煮汁を黒豆ラテに変身させてみました。使うの材料は上記材料に、はちみつと豆乳のみ。 黒豆の煮汁をマグカップに注ぎ、温めた豆乳(分量はお好み)を注ぎ、最後にはちみつを小さじ1杯分(お好みの分量で)ほど入れて出来上がり。ほうじ茶ラテに近い感じのお味で飲みやすくなりました。
扁桃炎による熱と喉の痛みには第一大根湯
高熱、扁桃の張れ、喉の痛み・・・。そんなときには、第一大根湯がいいとのこと。第一大根湯は、抗炎作用のあるショウガと、血行をうながすしょうゆが相乗効果を生み出すのだとか。
大根おろし 大さじ山盛り3
ショウガおろし 大根おろしの1割
しょうゆ 大さじ1
熱い番茶 200ml (急に高温が出た場合は400ml)
レシピ
1、大根おろしとショウガおろしとしょうゆを熱い番茶200mlに入れ、混ぜ合わせてできあがり。
こちらを玄米梅かつお茶漬けに変身! 使う材料は上記材料に、梅干しとかつおぶしと玄米をプラスするのみ。お茶碗に玄米をよそって、その上に梅干しと鰹節をのせます。そこに第一大根湯をかければできあがり。今回は池田屋さんの食べる削り節を使用。 この鰹節、生ハムみたいな食感でおいしい!! おすすめです。
おいしくないけど喉に効くものを、ちょい足しアレンジで変身させてみました。体調を崩しやすいこの季節、みなさまどうかご自愛くださいませ。
[All photos By 京田未歩]
[参考著書:大森一慧『からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て』]
[Photo by shutterstock.com]