アジアのトップビーチに選ばれた慶良間(けらま)諸島とは?
『Lonely Planet』が選んだアジアのトップビーチを見ると、多くは東南アジアの美しいリゾート地が挙げられています。
例えばタイのパンガン島やライレイビーチ、インドのハブロック島など。世界的にも有名な場所ばかりですが、その中に日本の南西諸島もランクインしているんです。
南西諸島とはざっくりと言えば、鹿児島県の種子島や屋久島などの大隅諸島をスタートとし、八重山列島まで続く島々を意味します。
南西諸島の主な見どころとして、屋久島や奄美大島、沖縄本島、宮古島、西表島などが当然のように紹介されていますが、ちょっと意外だった点が慶良間(けらま)諸島について。
屋久島や奄美大島、宮古島や西表島は誰でも知っていると思いますが、慶良間諸島がどこにあるのか、地図の上で指を差せる県外在住の日本人は、それほど多くはないはずです。
わざわざスペースの限られた短い解説文の中で、他のメジャーな島々と並んで紹介されている慶良間諸島とは、一体どういった場所なのでしょうか?
慶良間諸島は那覇から日帰りで往復できる楽園のような場所
慶良間諸島とは、沖縄本島の那覇から日帰りで往復できる群島です。主に座間味島と渡嘉敷島からなる30程度の島々で、Lonely Planetでは、
≪tiny gems with white-sand beaches and crystal-clear waters≫(Lonely Planetのホームページより引用)
と説明されています。「白い砂浜とクリスタルのように澄んだ水を持つ、小さな宝石たち」という解説ですね。
実際に足を運んでみると分かりますが、慶良間諸島には飛び切り美しいビーチがそこかしこにあります。特に阿波連ビーチ、古座間味ビーチは有名で、沖縄在住の人も“週末リゾート”として遊びに来るほどの場所。
阿波連ビーチは800mの白い砂浜と抜群に青い海が人気で、古座間味ビーチは座間味港から徒歩で行ける距離にあり、海岸線からすぐの海中で熱帯魚の姿を楽しめます。
他にも夕日の美しいとかしくビーチ、亜熱帯の完全な自然が残った絶景のニシバマビーチなど、美しい海が続いています。
その割に本島や宮古島、石垣島などと比べて、観光地という意味では知名度が劣りますので、「今度の沖縄は、ちょっとメジャーなところを避けたい」という人は、慶良間諸島に足を運んでみては? 那覇から高速船で30分~40分というアクセスの良さもうれしいですね。
以上、南西諸島についてでした。ちょっと重たい話題かもしれませんが、沖縄戦の歴史を知るためにも大切な島々。歴史に興味がある人は、併せて調べてみるといいかもしれませんね。
[All photos by Shutterstock.com]