国の天然記念物にも指定される「日本三大桜、五大桜」が美しすぎる

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Mar 10th, 2016

梅が全国のあちこちで咲いていますね。次は桜の出番。今か今かと心待ちにしている人も少なくないと思いますが、今年の春は開花時期に合わせて、日本三大桜、五大桜を見に出掛けてみてはいかがですか?

国の天然記念物にも指定される日本「三大桜」「五大桜」が美しすぎる

そこで今回は国の天然記念物にも指定される有名な桜「日本三大桜、五大桜」を紹介します。

福島県の三春滝桜(みはるたきざくら)・・・例年の見頃4月14日〜17日頃

国の天然記念物にも指定される日本「三大桜」「五大桜」が美しすぎる

まずは福島県の三春町にある三春滝桜。推定の樹齢はなんと1000年以上。高さ13m近く、根回りが11m程度の堂々たるベニシダレザクラで、国の天然記念物に指定されています。

四方に伸びた枝から下がる桜の花が滝のように見えることから、三春滝桜と呼ばれているとか。

福島県の三春町とは、郡山のすぐ東。東京方面からは東北新幹線で郡山まで行き、磐越東線に乗り換えて三春駅で下車してください。開花の時期は桜を見るためのシャトルバスが駅前から出ます。

ちなみに放射性物質が気になるという人は、三春町のホームページをチェックしてみてください。町内各地の放射線量測定値が発表されています。

[三春町内の環境放射能測定値を更新しました|三春町]
[過去の三春滝桜の開花状況一覧|三春町]

山梨県の山高神代桜(やまたかじんだいざくら)・・・例年の見頃4月7日頃

国の天然記念物にも指定される日本「三大桜」「五大桜」が美しすぎる

次は山梨県の北杜市にある実相寺境内の山高神代桜。日本三大桜の1つに数えられるエドヒガンザクラで、なんとその樹齢は2000年とも言われているとか。その神々しさに思わず手を合わせてしまう人も居るそう。

しかも伝説では、あの神話に出てくる日本武尊(やまとたけるのみこと)が植えたという桜だとか。境内には他にも30本のソメイヨシノ、15万株のラッパスイセンも咲きます。まさに見事の一言ですね。

アクセスは車が便利です。中央自動車道の須玉ICから車で約15分の距離。ぜひとも訪れてみてください。

[山高神代桜 | ほくとナビ – 北杜市観光協会]
[山高神代桜 開花速報|実相寺]

岐阜県の淡墨桜(うすずみざくら)・・・例年の見頃4月5日〜12日頃

国の天然記念物にも指定される日本「三大桜」「五大桜」が美しすぎる

日本最大桜のもう1つは岐阜県の本巣市にある淡墨桜(うすずみさくら)。根尾谷の公園にあるエドヒガンザクラで、桜の種類は山梨県の山高神代桜と一緒ですね。

樹齢は1500年以上。満開のときに白い花を咲かせ、散る前に淡い墨色になるところから、淡墨桜と呼ばれているとか。こちらは継体天皇が植えたと伝わるとかで、その枝を広げた大きさは東西27m、南北は20mにもなる堂々とした古木です。

アクセスに関しては大垣駅から乗り換えて電車でも行けますが、本数が少ないですので自動車の方が便利。

名神高速道路の岐阜羽島(ぎふはしま)I.C.か大垣(おおがき)I.C.で下車後に北上し、国道157号に入ってさらに北に進んでください。根尾川沿いに山道を上がると、桜のある淡墨公園に到着します。ちなみに開花時期は大変な混雑をします。渋滞が嫌な場合は、ダイヤを調べて大垣から樽見鉄道で終点まで行き、徒歩で向かってください。

[根尾谷淡墨ザクラ|本巢市]
[根尾谷淡墨ザクラ 過去の開花情報|本巢市]

以上が日本三大桜です。さらに、埼玉県北本市東光寺境内にある「石戸蒲ザクラ(いしとかばざくら)」と、静岡県富士宮市にある「狩宿の下馬ザクラ(かりやどのげばざくら)」を加えた5本が、日本五大桜と呼ばれています。

[石戸蒲ザクラ|北本市観光協会]
[狩宿の下馬桜|富士宮市]

国の天然記念物にも指定される日本「三大桜」「五大桜」が美しすぎる

今年の春の桜は、どんな姿を見せてくれるのでしょうか。ここ数日寒さが戻ってきただけに、ことさら待ち遠しい今日この頃です。

[Photos by Shutterstock.com]

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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