京都という町には、読書がよく似合います。神社仏閣観光に疲れたらカフェで本を広げてみませんか。地元の人たちが通うブックカフェを、シーン別に5つ挙げてみました。
1.【一人で読書に没頭したい時】月と六ペンス
マンションの2階に位置しているため、知らないと通り過ぎてしまう穴場。全てカウンター席で、お客さんは壁や窓に向かって黙々と読書を楽しみます。たとえ友だち連れで訪れたとしても、静謐な空間を壊さないよう、おしゃべりは控えましょう。蔵書のラインナップもお店の雰囲気をぴったり表していて素敵。
[月と六ペンス]
2.【友人と読書を楽しみたい時】カフェビブリオテックハロー!
読書も勿論だけどおしゃべりも楽しみたい! ついでにフードメニューも充実していたら最高! という欲張りなあなたは、「月と六ペンス」から程近いこちらのお店がおすすめ。店内は程よく賑わっていますし、パン屋さん以上に絶品なパン、ラストオーダー23時まで楽しめるスイーツにも満足するはず。デザインや建築関係の本が充実しているのも特徴です。
3.【京都らしさに浸りたい時】ことばのはおと
築150年の町屋をそのまま利用しているお店。靴を脱いで上がります。つい長居してしまう人が多いからか、いつも長い行列ができているのでご注意を。体に優しいランチメニュー、絵本や漫画も置いてある親しみやすい本棚、室内からひょいっと眺められる中庭――。全てがどこか懐かしく、おばあちゃんの家に遊びに来たようにくつろげるのです。
[ことばのはおと]
4.【並ばず急かされず、読書に集中したい時】プリンツ
ブックカフェと銘打っている訳ではないのですが、アートブックなどの蔵書が素晴らしいお店。中心街から離れているため、そこまで混んでいません。とはいえ地元のカフェ好きで知らない人はいないくらいの名店です。陽光が差し込む真っ白な空間と仄暗い書斎のような空間に分かれていて、ランチやおしゃべりを楽しむ人、読書に没頭する人、お互い邪魔しあいません。
[prinz]
こちらもいわゆるブックカフェではないのですが、店内奥に懐かしい本がたくさん並んでいる町屋カフェです。趣ある長屋が続く一角にひっそり佇んでいます。お母さんの手料理のようなランチ、やさしい味の手作りパン、そしてなんといってもホットケーキが絶品。ふわふわを頬張りながら読書に浸るのはこの上なく幸せな時間です。
[雨林舎]
選外【風の音、小鳥のさえずりを聞きたい時】賀茂川
ご紹介したカフェはどこも落ち着けるのですが、京都で一番くつろげる読書空間といえば賀茂川沿いです。春風に頬を撫でられながらページをめくると、時が経つのを忘れてしまいます。京都の冬ももうすぐ終わり。カフェがどこも満席だったら、迷わず川辺へ向かいましょう。
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