奈良県にある山の辺の道をご存知でしょうか? パワースポットとして有名な三輪山から奈良へとつづく古道。歴史で登場する道路のなかでももっとも古い道として知られております。また、古事記にもその名が記されていて、太古の歴史や、伝説などにゆかりある地も。山の辺の道にはたくさんの歴史ある神社が並ぶのですが、その中でも有名なのは大神神社です。
大神神社
日本最古の神社と言われる大神神社は、有名なパワースポットです。ご祭神である大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が三輪山に鎮まっているということから、ご神体は三輪山で、古来より本殿はありませんでした。あのスピリチュアル・カウンセラーの江原さんも、「日本のパワースポットの中でも5本の指に入る」と発言したことにより、一躍有名に。
鳥居をくぐって参道に入ると、それ以前の世界と切り離されるかのように、ぐっと温度が下がったように感じます。また、「大物主大神が顕現される一つのかたちが蛇体」ということから、大神神社では蛇は神様とされています。
[大神神社]
三輪山
三輪山はその昔、人が立ち入ることができませんでした。今でも入山者は、申し込みをしてから順にご祈祷していただき、はじめて入山することが許可されます。もちろんカメラなどでの撮影は禁止。それだけ三輪山が神様の神聖な場所であるということなのでしょう。
三輪山山頂には、摂社の高宮神社(こうのみや)と、奥津磐座(おきついわくら)があります。この奥津磐座がまさに大物主大神が鎮められたという場所。ちなみに、山頂までたどり着くまでの道のりは、登山初心者の筆者としては険しい道のりでした。登るのに1時間30分ほどかかったかと思います。しかし、この高宮神社と奥津磐座を参拝したあとの下山は、不思議と体が軽くてあっという間に地上にたどり着いたように感じたのを覚えています。同行した友人も同じ様子だったらしく、二人で「不思議だね」と話したものです。
三輪そうめん
大神神社と三輪山を参拝したあとは、三輪の名物である三輪そうめんを楽しみましょう。大神神社門前にある、そうめん処 森正がおすすめ。
夏は冷やしそうめん、冬はにうめんが人気。三輪そうめんは細く繊細。それでいてこしがあります。ご飯ものメニューには柿の葉すしもあり、こちらもおすすめです。また、箸中バス停から徒歩二分ほどのところにある、三輪そうめん山本も有名。こちらは、1717年創業の老舗で、通販もできます。
今回は大神神社と三輪山のみの紹介となりましたが、山の辺の道にはこの他にも石上神社や黒塚古墳、内山永久寺跡など、太古の香りを感じられるスポットがたくさん。春休みやひと足早いGWのご予定に。山の辺の道で春を感じてみてはいかがでしょうか。
[奈良県観光情報 | 奈良まほろば館 奈良県東京事務所情報発信課公式ページ]
[天理市観光協会]
[歩く・なら]
[三輪山西麓の磐座を訪ねて – 桜井市立埋蔵文化財センター]