安くて満足度の高い、屋台料理が充実しているシンガポール。一方、アルコール類は驚くほど高く、レストランやバーでビール(330ml)をオーダーすると1杯8ドル(600円)以上、ワインも同等またはそれ以上のお値段です。お酒好きなトラベラーや出張者にとっては、ちょっぴり懐の痛い国なのです。
シンガポールへ旅行中、現地でビールを心ゆくまで堪能したい人にオススメなのが、シンガポール生まれの「タイガービール」工場見学。フレッシュな生ビール飲み放題という特典付きです。
ビール工場見学へ出発!
市内から少々離れた郊外にある、タイガービール工場内のビジターセンターへ。まずは入り口でチケットを購入(18シンガポールドル/約1350円)。工場見学ツアーの始まりは、タイガービールの歴史を知ることから始まります。
イギリス植民地時代に、ヨーロッパ人がもたらしたビール。オランダのハイネケン社の指導により、当時はマレーシアだった1930年代初頭のシンガポールにビール工場を建設。このビールこそが、シンガポール生まれのタイガービールです。
続いて、ビールの主原料となる麦やホップなどについて学習します。麦を始めとするビールの原料は熱帯地域では生産できないようで、タイガービールの原料はすべて北米やヨーロッパ、オーストラリアからの輸入に頼っています。施設内を一歩出ると、とてもトロピカルな雰囲気です。
ビールタンクのある工場へ。
一旦外へ出て、工場からパブのあるビジターセンター内へと戻ります。移動中にはタイガービールの歴史が感じられるさまざまなディスプレイがあるので、写真撮影にも最適です。
工場ツアーのあとは、お待ちかねのビールタイム・・・の前に、ビールがおいしくなる注ぎ方をビールのプロフェッショナルが伝授。ビールに関するクイズに答えられたツアー客には、注ぎたてのビールをサービスという特典も。物怖じせずに、答えればヨカッタ!
室内には、タイガービール歴代のビールタップ(ビールサーバーの注ぎ口)が並びます。
タイガービールの缶でできた、シンガポールのシンボル・マーライオンもいました。
ボトル詰めからパッケージングまでの工程は、スクリーンで鑑賞します。
本場イギリスを思わせるパブ「The Tiger Tavern」にて、待ちに待ったビールタイム!
タイガーまたはハイネケンの生ビールがジョッキで2杯飲めるほか、指定銘柄のビールや新製品の試飲が45分間何杯でもおかわりOK。試飲といっても、普通サイズのグラス(150〜200ml)で飲めるので、実質的には飲み放題です。パブではビリヤードやダーツも無料で楽しめます。
おつまみは自販機で購入することができます。どれも1ドル(約75円)程度。日本では見かけたことのない、海苔巻きのパッケージが印象的なポテチを買ってみました。和風の味付けで、喉越し抜群のタイガービールがどんどん進んでしまいそうです。
パブには、可愛らしいトラの置物もありました。工場見学ツアー客でなくても、パブの利用は誰でも可能です。
ビジターセンター内には、オリジナルグッズの販売コーナーもあったのですが、ビールを飲みすぎてしまい・・・。気づいたときにはショップが閉まっていました。シンガポール土産に良さそうなグッズもたくさんあったのに、本当に残念! 工場見学の際には、試飲を一時中断してお土産をゲットすると良いかもしれませんね。ビール好きには難しい話かもしれませんが・・・!
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