最近では自分のデジタル機器を国外に持ち出して、旅先で使う人が多くなりました。
そうなってくると諸外国で自由に使えるフリーの公衆無線LANが重要になってきますが、最も無線LANを使いやすい国はどこなのでしょうか?
そこで今回はICT総研が行った公衆無線LANサービス利用者動向調査から、最もwifiの使いやすい国、利用者の満足度が高い国をランキング形式で紹介したいと思います。
同率第5位:アメリカ本土と韓国(66.6)※カッコ内は満足度ポイント
同率第5位はアメリカと韓国。
上述の調査は最近1年で海外の公衆無線LANを使った人に、その満足度を聞いたアンケートになりますが、アメリカ本土と韓国が66.6ポイントを獲得して第5位に入りました。
やはりアメリカでは、本場のスターバックスコーヒーとマクドナルドで自由に公衆無線LANを使える点が心強いですよね。
例えばスターバックスコーヒーなら、Googleとスターバックスが手を組んだ公衆無線LANが誰でも自由に使えます。SSIDは「Google Starbucks」。マクドナルドの場合は「attwifi」ですね。
もちろん国際空港でもOK。例えばロサンゼルス国際空港の場合、空港内でSDDI「LAX Free Wi-Fi」をチョイスすれば、自由にアクセスできます。
同じく5位の韓国も公衆無線LANが発達した国。
個人的には旅行者が自由に使える公衆無線LANが意外に少ない印象もありましたが、今回のアンケートでは見事にランクインを果たしました。まだまだ知らない接続スポットがある様子。
韓国のスターバックスコーヒーでは、日本と同じく事前の登録作業を終えれば、接続できるようになります。
第4位:ハワイ(68.9)
次はハワイ。基本的にアメリカ本土と同じく、スターバックスコーヒーやマクドナルドで公衆無線LANを使えます。
さらにレストラン、商業施設など使える場所がたくさん。
中にはハワイのアップルストアで公衆無線LANに接続してインターネットを利用し、そのまま出てきてしまう達人も居ると聞きます。アップルユーザーは参考にしたいですね。
第3位:グアムとサイパン(69.7)
アメリカが続きますが、第3位はグアムとサイパン。残念ながら公式ホームページを見ると、オフィシャルのスターバックスがグアムにもサイパンにもありません。
とはいえ大きなホテルなどは、普通に公衆無線LANを完備しています。直営ではないみたいですが、グアムで唯一スターバックスコーヒーを楽しめるウェスティン・リゾート・グアムのロビーでも、自由に公衆無線LANを使えます。
マクドナルドも島内には普通にありますし、大きな商業施設でも公衆無線LANが利用できるようになっています。観光客に優しい島なのですね。
第2位:香港(70.8)
次はアジアの香港。同地にはさまざまな場所に、広く公衆無線LANが用意されています。
例えば「Wi-Fi.HK」のロゴがある場所は、観光客でも自由に使えます。主だった場所でロゴを探してみてください。SSIDは「Wi-Fi.HK」。
主要な公園、公共の図書館などの施設では、政府が提供する公衆無線LANがあります。SSIDは「GovWiFi」。
さらに玄関口である香港国際空港でも、自由に公衆無線LANにアクセスできます。
筆者も格安航空券の旅をした際、香港国際空港にトランジットで20時間近く滞在しました。その際にはかなりお世話になった公衆無線LAN。納得のランクインですね。
第1位:シンガポール(71.4)
さすがの第1位はシンガポール。
ITと金融で目覚ましい発展を遂げる都市国家ですから、世界中から集まる旅行者に対しても、公衆無線LANを用意してくれているのですね。
国内の主だった場所には「Wireless@SG」が用意されています。SSIDはそのまま「Wireless@SG」。
当然ですが、玄関口のチャンギ国際空港ではトランジットエリアで、SSID「#WiFi@Changi」が利用可能です。
その他、主要なショッピングモールなどでも公衆無線LANは利用できるようになっています。
シンガポールは治安が良く安心な旅先ですが、ネット接続という意味でも安心して旅ができそうですね。
以上、世界の旅先で公衆無線LANが充実している国を紹介しましたが、いかがでしたか?
7位はドイツ(63.3)、8位はオーストラリア(58.3)などが選ばれていました。「旅好き必見!世界中の空港のWi-Fiパスワードをチェックできるサイト&アプリ登場」も旅の参考にしてみてくださいね。
[2016年 公衆無線LANサービス利用者動向調査 – ICT総研]
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