40年以上の歴史があり、世界シェアNo.1の旅行ガイドブック「ロンリープラネット」(Lonely Planet)。公式WEBサイトで毎年「訪れるべき国・トップ10」を発表し、世界中の旅行愛好者の注目を集めています。
2017年を目前に控え、ついに最新版が発表されました! 1位のカナダに始まり、コロンビア、フィンランドなど有名国が並ぶ中、6位に突如「バミューダ」(Bermuda)という聞きなれない名前が。一体どんな場所なのか、どんな見どころがあるのか、ご紹介したいと思います。
「魔の海域」として有名なバミューダ諸島
かつて不思議大好き少女だった筆者は、船や飛行機、またはその乗務員のみが消えてしまうという魔の海域「バミューダ・トライアングル」というミステリーにからめて、その名前を聞いたことがありました。バミューダ近海は岩礁や浅瀬が多いために、船が岩礁に接触や衝突して事故が起きやすいことから「魔の海域」という不名誉な呼び名がついてしまったようです。
実際のバミューダは、カリブ海にある諸島でイギリスの海外領土。ニューヨークから東へ飛行機で2時間ほどというアクセスの良い場所ですが、同じくニューヨークから大型船で行くクルーズの旅なども様々な旅行会社が提供しているようです(日数などの諸条件は、旅行会社により様々)。これぞまさしく、リゾートの旅が楽しめそうですね。
ロマンチックなピンクの砂浜
バミューダでの見どころは、何をおいてもその美しいビーチです。数あるビーチの中でもとりわけ有名なのが、バミューダ島サウサンプトン(Southampton)という場所にあるホースシュー・ベイ・ビーチ(Horseshoe Bay Beach)。ここは、なんと砂浜がピンク色なんです!
実はバミューダ島は、サンゴの堆積によってできた島。「砂浜がほんのりピンク色に輝く、世界の絶景ビーチ」でも紹介されましたが、このホースシュー・ベイ・ビーチはサンゴの含有率が高く、そのせいでサンゴの色であるピンクに見えるのだとか。なんともロマンチックですね!
ダイビングで沈没船探検!
ビーチばかりでなく、バミューダは海の美しさも格別です。前述のように近海は岩礁が多いため、海底にはたくさんの沈没船が横たわっています。そのため、地元の様々なダイビング・スクールが沈没船ガイド・ツアーを企画しているのだとか。まるで冒険映画のようで、聞くだけでワクワクします。
ダイビングができなくても、ジェットスキーで難破船に近づくこともできるそう。これも楽しそうです。
美しい鍾乳洞「クリスタル・ケイブ」
探検できるのは、海だけではありません。ハミルトン・パリッシュという場所にある「クリスタル・ケイブ」(Crystal Cave)で鍾乳洞探検はいかがでしょうか。この全長500メートル、高さ62メートルの鍾乳洞が発見されたのは1905年。近くで遊んでいた2人の12歳の少年が、転がっていったクリケットのボールを探している際に発見したのだとか。まるで冒険映画のようなエピソードですね!
移動はレンタル・スクーターで
(写真はイメージです)
そのように自然の美しさが観光資源のバミューダは、環境保護にも力を注いでいます。そのため、バミューダにはレンタカーがありません。かといって公共交通機関が発達している訳ではないので、観光客はもっぱらレンタルバイク(スクーター)を移動の足にしています。バミューダ諸島の面積は、一番大きなバミューダ島でもわずか39平方キロメートルしかありません。スクーターでも問題なく島の端から端まで動ける距離なのです。
ちなみに、バミューダで「バイク」(bike)というとスクーターを指しますが、仮に自転車をレンタルしたい場合は「ペダル・バイク」(pedal bike)と指定しなくてはいけないのでご注意を。
建造物や街並みも負けていない!
もちろん自然ばかりではなく、建造物の見どころもあります。バミューダ島東部のセントジョージ(St.George)という街は、「バミューダ諸島中最初に定住が進められた町」としてユネスコの世界遺産にも登録されています。
パステルカラーの可愛らしい街並みをスクーターで移動したら、車での移動とは異なった視点で観光できそうです。
バミューダの魅力、いかがでしたでしょうか。温暖な気候のバミューダ島は通年観光できるそうですが、ベストシーズンは5月から10月だそうです。2017年の旅先候補としていかがでしょうか。
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