アフリカ旅行と聞くと、「ちょっと怖い」と感じる人も少なくないと思います。「治安は大丈夫?」などと心配して、アフリカをはなから旅先として除外してしまうケースもあるかもしれません。
しかしアフリカと言ってもいろいろ。さまざまな国と地域がありますし、日本の外務省から渡航について特に危険情報が出てない国も幾つかあります。
そこで今回は外務省の海外安全ホームページをもとに、2016年12月現在危険情報が出ていない、安全度の高いと考えられるアフリカの国をまとめたいと思います。
1:ボツワナ共和国
最初はボツワナ共和国 。「ボツワナとはどこでしょう?」とアフリカの白地図を出されて、ピンポイントで指をさせる人はそれほど多くないと思います。分かりやすく言えば、アフリカ大陸最南端の南アフリカの“真上”(北)にある国ですね。
国の広さは日本の1.5倍、人口はわずか203万人。国の南西側には巨大なカラハリ砂漠が広がっていますが、「アフリカ大陸のオアシス」と言われるくらい、水と緑の豊かな国です。写真にも掲載したオカバンゴ湿地に集まる野生生物の観察は特に人気です。アフリカに湿地、イメージとはちょっと違うかもしれませんが、ンガミ湖などを含めた水源として知られています。
しかもボツワナ、1885年にイギリス保護領になった歴史から、公用語の1つが英語となっています。宗教もキリスト教が広く信仰されています。日本の外務省からも、国土全域に危険情報が一切出ていません。その意味で、日本人にも旅しやすい国と言えそうですね。ちなみに、ダイヤモンドが産出される国としても有名です。「【ロンリープラネット2016年イチオシ!】ボツワナってどんなとこ? 」もぜひ参考にしてみてくださいね。
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2:レソト王国
次はレソト王国 。こちらも聞きなれない国名ですが、アフリカ大陸最南端の国・南アフリカの国土に囲まれて、離れ小島のように位置している王国です。国土の広さは日本の四国よりも広いですが、九州よりは小さいくらい。そのエリアに211万人(2014年)が暮らしています。
レソトの最大の特徴は、“天空のレソト”と呼ばれる国土の“高さ”。なんと国全体が標高1,500mを超える高山地帯にあり、平地はなく国土全域に谷や山が広がっていると言います。アフリカと言っても山岳地帯では冬に雪が降るのだとか。さらに王国ですから、アジア人の私たちからすれば、なんとなくブータンを連想させられてしまいますよね。
ちなみに日本からの直行便はありません。まずは南アフリカのヨハネスブルグを目指し、そこからレソトの首都・マセルに向かいたいですね。
3:スワジランド王国
最後はスワジランド王国 。レソトよりもさらに小さい、日本の四国程度の広さの国になります。南アフリカと隣国モザンビークとの間に位置します。スワジランドの公式ホームページによれば、南半球で最も小さい国なのだとか。
英国の保護領だった歴史から、公用語の1つとして英語が使われています。キリスト教も広く信仰されていると言います。外務省からも渡航に関する危険情報が一切出ていませんから、比較的安心して行ける国ですよね。
レソトと異なり国土には平地から山岳地帯まで、変化に富んだ景観が連続しています。平地のフラネ国立公園ではサファリ体験、山岳地帯ではジップラインやボートによる川下りなど、さまざまな観光プログラムが用意されています。
古くからの伝統も色濃く残る国。小さな国土にアフリカの多様性がギュッと詰まった、絶好の観光地と言えるかもしれませんね。
ちなみに日本からの直行便はありません。南アフリカのヨハネスブルグから首都のムババネを目指してください。
以上、アフリカでも日本の外務省から渡航に関して危険情報が一切出ていない国をまとめましたが、いかがでしたか?
もちろん海外旅行に出かけるのですから、普段以上の警戒心や防犯意識は必要になってきます。それでも安心して行ける旅先として、初めてのアフリカ旅行 では上述した国々を選んでみてください。
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Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(
https://hokuroku.media/ )創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。
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