フランスで一番有名な世界遺産といえば、モンサンミッシェル。フランス旅行のツアーにも必ず組み込まれており、日本人にとりわけ人気のスポットです。毎年300万人もの観光客や巡礼者が訪れます。なぜモンサンミッシェルは、多くの人を魅了するのでしょうか。フランス世界遺産・モンサンミッシェルを訪れたいの魅力を見ていきたいと思います。
陸から切り離されたモンサンミッシェル
モンサンミッシェルは満潮時には陸から切り離される島。孤立したこの島は干潮時のみしか渡ることができませんでした。なんともロマンチックで、神秘的。現在は橋が建設され、潮の満ち引きに関係なく島に渡ることができます。
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美しい潮の満ち引き
(c)Nanako Kitagawa
モンサンミッシェルから眺める潮の満ち引きは自然の偉大さが感じられます。干潮時には砂の模様のようなものができます。不規則だけれど、楕円形を描く砂はゆったりと眺めていたい美しさです。また潮が満ちていく景色は、その素早さに圧巻されるとのことです。
様々な歴史のある修道院
モンサンミッシェルにある修道院は、708年10月の夜、大天使ミカエルのお告げによって、建設が始まったと言われています。その後、僧院となったり、フランス革命の時には刑務所として利用されました。ひっそりとした修道院ですが、その長い歴史の中で起きたドラマの影が感じられる場所でもあります。
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圧巻的な建築物
修道院を含め、モンサンミッシェルの島の全体の建築物には圧巻されます。塔や城壁など、陸から切り離された島に建てられたという事実に感動を覚えるほどです。頂上にある修道院に登るのにも、かなりの階段を登らなければなりません。現代のように発達した技術もなかった時代に、これら全てを人の手で造られたということは本当に凄いことです。
モンサンミッシェルの名物オムレツ
(C)Nanako Kitagawa
モンサンミッシェルには巡礼者が食べたと有名なオムレツがあります。薪火で焼くオムレツはふわふわなのだとか。お値段が高いことが少し難ではありますが、記念に食べてみるのもいいかもしれません。
モンサンミッシェルはツアーなどで滞在時間も長くないことが多いですが、自然の偉大さや歴史を感じ取りながら、ゆったりと過ごしたい場所。モンサンミッシェルに身を置くと、どこか心が洗われるような気がします。
[France.fr]
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