(c) CityHub
「カプセルホテル」は、かつては「終電を逃したサラリーマンが始発まで仮眠をとる場所」というマイナスなイメージがありました。けれど今では清潔で快適、過ごしやすいカプセルホテルも増えてきているようです。
そんなカプセルホテル、実は日本発祥の施設だとご存知でしたか? 1979年、故・黒川紀章氏の設計・監修で大阪にオープンしたのが始まりだと言われています。カプセルホテルも誕生から35年以上経過し、今では世界でも類似施設が誕生してきているのです。今回は、欧州の特にスタイリッシュなカプセルホテルを3件ご紹介したいと思います。
YOTELAIR(イギリス)
(c)YOTEL
まず最初は、イギリスのロンドンから。YOTELというホテル・チェーンがロンドンのヒースロー空港とガトウィック空港に展開しているホテルです。
(アムステルダムのスキポール空港にも同様のタイプのホテルがあります)
(c)YOTEL
こちらはスタンダード・タイプの部屋。SF映画のセットのようですね!
(c)YOTEL
日本人が想像する「カプセルホテル」より設備が充実していて、各部屋にシャワーブースが付いています。
(c)YOTEL
更に、プレミアム・キャビンという二人部屋はこんなにゴージャス! 写真ではソファ状態になっていますが、実際に寝るときは、ベッドをスライドさせ引き出します。椅子も壁に埋め込み式で収納されていて、空間を有効に活用されているのが分かります。
CityHub(オランダ)
(c) CityHub
お次は、オランダの首都アムステルダムで2015年10月にオープンしたカプセルホテル「CityHub」。600平方メートルという広大なスペースに50の「Hub」と呼ばれるユニットが並んでいます。
(c) CityHub
ここの特徴は、L字型にスペースが区切られているということ。ベッド部分以外に、立ち上がって体を伸ばすことができるスペースが確保されています。
(c) CityHub
下段のほうのHubでも、それほど圧迫感はなさそうですね。ちなみに上段下段は、チェックイン時に選ぶこともできるのだとか。
(c) CityHub
電源もばっちり。
(c) CityHub
そして館内にレストランはありませんが、ビールも飲めるラウンジコーナーがあるのです。ここで、世界中から集まった旅人たちと意見交換なんて楽しそうですね!
BenBo(イタリア)
(c)Bed and Boarding
そしてこちらは、2017年にオープンの「イタリア初のカプセルホテル」と言われる「BenBo」。とても広々した印象ですが、なんとナポリ・カポディキーノ国際空港内の施設です。
(c)Bed and Boarding
さすがファッションの国イタリアだけあり、カラフルでおしゃれです!
廊下などの共有スペースに本物の植物があしらわれていることと大きな窓のおかげで、狭さの圧迫感は感じなくて済みそうです。
(c)Bed and Boarding
室内の4平方メートルのスペースに、ベッド、折りたたみテーブル、テレビ、鏡、靴置き場が上手に配置されています。壁には防音加工がされているので、プライバシーの確保もばっちり。
(c)Bed and Boarding
清潔なトイレ兼シャワーブースもあるので、さっぱりとした状態で旅を続けられそうですね。
(c)Bed and Boarding
TABIZINEの取材に対しBenBoのスタッフは、「我々は日本のカプセルホテルにインスパイアされたので、日本のメディア(TABIZINE)に掲載してもらえるなんてとても光栄です」と語ってくれました。我々日本人も、日本初のカプセルホテルが世界でこんな風に素敵に進化していって嬉しいですね!
欧州のスタイリッシュなカプセルホテル3選、いかがでしたでしょうか。これならぜひ泊まってみたい素敵な場所ばかりでしたね。きっと、旅の良い思い出になるのではないでしょうか。
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[CityHub]
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