【現地ルポ】ヴィクトリア女王も愛した「ワイト島」をオフシーズンに訪問
Posted by: 鳴海汐
掲載日: Mar 10th, 2019.
イギリス南部に、ワイト島というリゾートアイランドがあります。ロンドンからもそう遠くないのでふらっと訪ねてみました。もともとオフシーズンゆえにあまり景観は期待できなかったのですが、観光自体もままならず!?そのままの状況をお伝えします!

(c)Shio Narumi
イギリス南部に、ワイト島というリゾートアイランドがあります。ロンドンからもそう遠くないのでふらっと訪ねてみました。もともとオフシーズンゆえにあまり景観は期待できなかったのですが、観光自体もままならず!?そのままの状況をお伝えします!
絶景スポット「ニードルズ」

こちらが島一番の景勝地です。青い海に、白い飛び石のような3つの岩が映えること!プチ氷山のようで可愛らしくさえあります。
それが冬の雨の日だとどうでしょう?

(c)Shio Narumi
右手から見てみたのですが、3つの岩は見えません。しかし岬に霧がかかったところはちょっと神秘的です。

(c)Shio Narumi
海風に手がかじかんで、長時間眺めていられないほどの日なので、あたりは閑散としています。
夏場であれば、ゴンドラでビーチまで行ったり、船上から眺めたりして楽しめるようです。
オズボーン・ハウス
エリザベス2世の高祖母にあたるヴィクトリア女王がお気に入りだった別荘です。島の中で一番美しい場所を選んだようで、毎夏訪れていたそうです。室内のほかプライベートビーチも見学できます。

(c)Shio Narumi
冬の間は、1フロアが閉鎖されていたり、土日しか開いていなかったりします。開館日は時期によって細かく設定されていて複雑なので、ホームページのカレンダーで事前に確認しましょう。休館日は庭に入ることができず、外からはこんな風に何も見えないのでご注意を。
セント・キャサリンズ灯台

こちらはホーンテッドという噂もある灯台です。ニードルズほどの知名度はありませんが、なかなか雰囲気がありますよね。雨の日に行くと寂しすぎると思い今回はあきらめましたが、いつか行きたいスポットです。
茅葺屋根の家のパブ

(c)Shio Narumi
ワイト島では、ボリュームのあるぽってりとした茅葺屋根の家を見ることができます。屋根は、ネットで覆われています。

(c)Shio Narumi
ちょうどメンテナンス作業に遭遇しました。
茅葺屋根の家で食事ができるスポットもあります。こちらは、リゾートホテルが多いシャンクリンの旧市街にあります。

(c)Shio Narumi

(c)Shio Narumi
地元の人に愛されていて、レトロな雰囲気がいいです。

(c)Shio Narumi
えびフライと付け合わせのポテト。えびフライは日本よりもかための仕上がりですがおいしいです。
昔ながらのサンドウィッチ屋

(c)Shio Narumi
またテイクアウェイ(持ち帰り)なら、この昔ながらのサンドウィッチ屋さんがおすすめです。正直期待しないで入店しましたが、チーズとベーコンのホットサンドウィッチが美味しすぎてびっくりしました。

(c)Shio Narumi
またエッグタルトが£0.8(約114円/2019年2月18日現在)など、かなり良心的な価格設定で味も懐かしい感じでした。
ミック・ジャガーが泊まった旧マナーハウス

(c)Shio Narumi
今回宿泊したのは、元々マナーハウスだった建物を利用したB&Bです。ゴシック様式とフィレンツェ風を融合させたデザインで、島で一番古い建物のひとつ。歴史ある建物ですが、幽霊が出たことはないとか。

(c)Shio Narumi
筆者が宿泊したのは、なんとローリング・ストーンズのミック・ジャガーが宿泊した部屋!前のオーナーがホテルをやっていたときに、音楽イベントでやってきて泊まったとのことです。
メールで直接予約し、文面に「Tabizine’s reader」と書くと10%引になりますのでぜひご利用を。

(c)Shio Narumi
島の雰囲気

(c)Shio Narumi
ワイト島は音楽やスポーツなど、イベントが盛んな島です。
本土からきたB&Bのオーナー夫妻によると、この島はとても治安がよく、人があたたかいのだそうです。のんびりしていて、50年前のイギリスのようだと。ホテル同士も競争がなく、よくミーティングしたり、クリスマスを一緒に祝ったり、助け合いの精神が発達しているとのことで、島の暮らしがとても気に入っているようでした。
たしかに、田舎のあたたかさのようなものを感じます。オーナー夫妻もとても親切で、いろいろな話をしてくれました。
島の交通
ロンドンからそこまで離れていないワイト島へのアクセスはというと、まず、ロンドン・ウォータールーから電車でポーツマスまで1時間40分くらい、そこからフェリーで22分。乗り継ぎの時間次第では、2時間と少々で島に到着します。

(c)Shio Narumi
気になるフェリーの揺れ具合ですが、雨の日の往路は5段階でいうと2の揺れで、それなりです。晴れの日の復路はほとんど揺れませんでした。ちなみにフェリーは復路が同日でない場合は、往復£29になります。
島の中はバスの移動がメインですが、港からリゾートエリアのシャンクリンまで電車も通っています。

(c)Shio Narumi
観光という意味では冬場はおすすめできませんが。のんびり気分を味わうのであれば、ある意味ベストシーズンかもしれません。
[Photos by shutterstock.com]
Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
イギリスで「カツカレー」が大ブーム!人気の秘密と、日本では絶対に入ってい
Sep 2nd, 2021 | フレッチャー愛
イギリスではここ数年、カツカレーが大人気の日本食としてブームに!なぜ「カツ」?なぜ「カレー」が人気なの?在住者の視点からイギリス人にうける人気の秘密に迫ります。
うさぎが卵を産む!?「イースター」に食べるおいしいものセレクション【イギ
Apr 3rd, 2021 | フレッチャー愛
欧米ではおなじみのイースター(復活祭)。日本人から見ると「?」という組み合わせの「ウサギと卵」など、イギリス在住ライターが現地で楽しまれているイースターにちなんだおいしい食べ物をご紹介します。
外食が50%オフに!イギリス版「Go To Eatキャンペーン」現地ルポ
Sep 7th, 2020 | フレッチャー愛
日本でも9月から飲食店支援策として「Go To Eatキャンペーン」が始まります。イギリスでは一足先に外食50%オフの「Eat out to Help out(外食して支援しよう!)」というキャンペーンが8月中に行われ、大盛況となりました。筆者が体験した“イギリス版Go To Eat”を現地よりお伝えします!
気分はもう英国!旅に行けない代わりにイングリッシュ・ブレックファストを作
Mar 30th, 2020 | Nao
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。せっかく計画した旅行をキャンセルした人も多いのではないでしょうか? 旅好きにとって旅に出られないというストレスは相当なもの。こんな時は旅先で食した思い出の料理を作って、妄想旅行を楽しんでみるのはいかがでしょう。今回は、イギリスを旅した気分になれること間違いなしのイングリッシュ・ブレックファストをご紹介!
在住者が厳選!まずいと言われるイギリスの日本よりおいしい食べ物7選
Mar 17th, 2020 | フレッチャー愛
イギリスと言えば食べ物が残念な国として有名ですが、おいしいものももちろんあります。在英TABIZINEライターが絶対の自信を持っておすすめする、イギリスで日本より安くておいしいもの7選をお届けします!
バレンタインやお土産にも!イギリスのスーパーで買えるチョコレート6選
Feb 4th, 2020 | フレッチャー愛
2月14日のバレンタインデーまであとわずか! チョコレートが大大大好きなイギリスの、スーパーマーケットで手に入るバレンタインに最適なチョコレートを、在英TABIZINEライターがご紹介します。イギリスお土産としてももちろんおすすめです。
砂糖たったの12%なのに絶品!ホテルショコラの「神様のアイスクリーム」を
Dec 9th, 2019 | フレッチャー愛
昨年日本上陸を果たし11月1日に新たに表参道店もオープンしたイギリスの高級チョコレートショップホテルショコラ(Hotel Chocolat)。ショップに併設されているカフェで砂糖がたった12%しか入ってないのに絶品と話題の神様のアイスクリーム(Ice cream of the Gods)を実際に食べてきました!
今が旬!? 寒い冬の日こそおいしい「イギリスビール」を現地在住ライターが
Nov 26th, 2019 | フレッチャー愛
暑い夏の日のビアガーデンでキリっとしたのど越しのラガービールでのどを潤す!ビール好きにとっては最高のシーンですが実は寒い冬だってビールはおいしい!!コク深く香り豊かなイギリスの地ビールはまさに冬ビールに最適。TABIZINEの在英ライターが飲み比べます!
消費税0%のケーキと消費税20%のビスケット。その違いって何?【イギリス
Oct 26th, 2019 | フレッチャー愛
10月1日に消費税の増税が始まりましたがみなさんはもう慣れてきましたか?イギリスの消費税に当たるVATは現在20%。ところが、チョコレートケーキは消費税0%に対して、チョコレートビスケットは消費税20%。そこでイギリスで物議をかもしたジャファケーキ(Jaffa cakes)という名前のティータイムに人気のお菓子についてご紹介します!
ヴィーガン発祥の地・イギリスで見る「ヴィーガン」というライフスタイル
Oct 9th, 2019 | フレッチャー愛
最近よく聞くようになった「ヴィーガン」(完全菜食主義)をご存じですか?その発祥地イギリスでは、ヴィーガン人口が確実に増えています。今回は、イギリスで手に入る手軽なヴィーガン食の紹介と、ヴィーガンの根底にある「人間が自然から搾取をしない」ためのヴィーガン流ライフスタイルについてご紹介します。