【ニューヨーク現地ルポ】7月4日、アメリカ独立記念日にすることとは?

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Jul 4th, 2017

7月4日はアメリカでは独立記念日。1776年ペンシルベニア州フィラデルフィアで、アメリカがイギリスから独立することを宣言したアメリカ合衆国の重要な祝日です。

「独立記念日(Independence Day)」や「7月4日」(Fourth of July)と呼ばれます。かつてどこかの植民地だったことのない日本の「建国記念日」とは意味合いが異なります。元植民地だった国や近代に入ってから大きく変革を遂げた国では、「自分の国」として独立を勝ち取ったことを喜び、盛大に行われるのです。

独立記念日にアメリカでは何が行われるのでしょうか?「自由の女神」の本拠地ニューヨーク在住の筆者が、ニューヨーカーの独立記念日の過ごし方を語ってみましょう。

ご馳走はバーベキュー

 
【ニューヨーク】7月4日 アメリカ独立記念日にすること

独立記念日とほぼセットになっているバーベキュー。裏庭やテラスなどバーベキューができる環境にある家では、バーベキューパーティが行われます。食べるものは各家庭により異なりますが、チキン・ビーフ・ポークの肉やソーセージ、ホットドッグやハンバーガーなどを主にいただきます。

住宅難のニューヨークの場合、バーベキューができるスペースのある家は少ないので、家でバーベキューをするというとうらやましがられ、参加したがる人が多いですね。また、スペースがなくても、ガレージや家の前のわずかなスペースでも人を呼んでバーベキューパーティをしている家もあります。要は自分たちが楽しければ、問題ないのです。

赤青白のトリコロールカラーで溢れる

【ニューヨーク】7月4日 アメリカ独立記念日にすること

お店のディスプレイ、服、食べ物などなど、この日は赤、青、白のアメリカ国旗カラーで彩られます。アメリカでは、夏を感じさせるのはこの3色です。アメリカ人には問題のない真っ赤や真っ青なケーキやクッキーなどは、日本人にとっては「オーマイガーッ(Oh, My God!)」なシロモノ。毒々しい着色料のスイーツは、口に入れるのはちょっと躊躇われます。

そして独立記念日の風物詩といえば・・・?

花火を見る

【ニューヨーク】7月4日 アメリカ独立記念日にすること

ニューヨークで独立記念日に欠かせないものといえば、大衆デパートMacy’s(メイシーズ)が主宰する大規模な花火。

毎年マンハッタンの東西のどちらの川でやるか話題になりますが、今年は東側のEast River(イーストリバー)で夜9時以降行われます。夏のニューヨークは夜8時半頃まで明るいので、暗くなるのを待つのです。川沿いに打ち上げられる花火のために、余裕のある人はディナークルーズやパーティボートから花火を楽しみ、一般人は朝から場所取りして、花火が上がるのを待ちます。

オススメは、花火が見られる高層階に住んでいる人の家にパーティに呼んでもらうこと。仲間内で、ゆっくり花火を楽しめるでしょう。1年に1度のイベントなので、どこであっても激混みであるのは言うまでもありません。筆者の場合は、自宅でテレビの花火中継を見ることが多いです。一番よく見えますしね(笑)。

[Macy’s 4th of July Fireworks(メイシーズ 独立記念日花火大会)]

花火を見るおすすめスポットはこちらからどうぞ。

ホットドッグ大食い大会

【ニューヨーク】7月4日 アメリカ独立記念日にすること

大手ホットドッグチェーン店の”Nathan’s”が主催するホットドッグ大食い大会が、本店のConey Island(ブルックリン コニーアイランド)で開かれます。

[The Hot Dog Eating Contest(ホットドッグ大食い大会)] 

クリスマスと並ぶ2大ビッグセールの日

【ニューヨーク】7月4日 アメリカ独立記念日にすること

アメリカの2大ビッグセールと言えば、独立記念日とクリスマスのセール。大々的に行われ、独立記念日セールで夏物は売り尽くされます。割引率もかなり高く、80%引きほどになることも。ただし、国民的祭日のため、クローズしているショップが多いので注意。ショッピングモールは時間短縮して、開いていることが多いです。出かける予定のある人は、事前にチェックしておきましょう。

オンラインショッピングでは、購買意欲を煽るセールのお知らせのメールが1日中届き、誘惑し続けます。受信メールが多くなる日でもあります。

祭日なので、休みのところも多い

【ニューヨーク】7月4日 アメリカ独立記念日にすること

学校、オフィス、銀行、郵便局を始めとする公共機関はお休み。地下鉄やバスは祭日運行のため、本数が少なく、行き先が変わることも多いので注意。小さなレストラン、小規模なショップはお休みのことが多いですが、コンビニ、スーパーマーケット、デリ、ファストフードレストラン、ショッピングモールなどは営業しています。ただし、営業時間は短くなることが多いので、時間を確認しておきましょう。

主な美術館、セントラルパーク動物園、エンパイアステートビルディングは開いています。ニューヨーク観光にいらした方は、美術館でゆっくりされるのも良いですね。

American Museum of Natural History: 10 a.m. to 5:45 p.m.

Central Park Zoo: 10 a.m. to 5:30 p.m.

Empire State Building: 8 a.m. to 2 a.m.

Metropolitan Museum of Art: 10 a.m. to 5:30 p.m.

MoMa: 10:30 a.m. to 5:30 p.m.

The Whitney: 10:30 a.m. to 6 p.m.

出典 Celebrating July Fourth in New York City

街にいるのは旅行客ばかり

【ニューヨーク】7月4日 アメリカ独立記念日にすること

6月末から学校も夏休み(大学生は5月末卒業)なので、余裕のある人は、暑いニューヨークから脱出してバケーションへ。 ニューヨークはローシーズンとなり、人が少なくなります。街中にいるのは他州や海外から来た観光客が目立ち、ニューヨーカーは避暑地や海外、故国へ出かけていることが多いです。

ニューヨーカーの独立記念日の過ごし方は、集約すると「バーベキュー」「花火」「ビッグセール」というところでしょうか。短いニューヨークの夏のピークが、独立記念日なのです。

[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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