イタリア在住者が教える、水の都ヴェネチアをうまく移動する方法【旅の裏技】

Posted by: 藤原亮子

掲載日: Jul 13th, 2017

イタリア在住者が教える、水の都ヴェネチアをうまく移動する方法【旅の裏技】

水路がまるで迷宮のように入り組んでいるヴェネチアの町。本島は車の乗り入れが規制されているため、街を移動するには徒歩、もしくは水上の交通を利用するようになります。

水の都ヴェネチアならではの水上交通について、その種類、乗り方、チケットの種類などをご紹介します。

水上バス「ヴァポレット」

ヴェネチア市民の足であり、ヴェネチアを移動するのに欠かせない水上バス「ヴァポレット」です。

イタリア在住者が教える、水の都ヴェネチアをうまく移動する方法【旅の裏技】

こちらがヴァポレットと乗り場。

イタリア在住者が教える、水の都ヴェネチアをうまく移動する方法【旅の裏技】

こちらはヴァポレットの路線図。ヴェネチア本島だけでなく離島へも運行されており、観光にもとても便利です。

たくさんの路線がありますが、番号と色付きで、地図、乗り場、舟の乗り口にも明記してありますので、それを確認しつつ乗りましょう。

水上バスを運営している会社のホームページから路線図や行き先検索などできますので、不安な方は事前に調べて行くといいでしょう。

水上バスを運営している会社のホームページ
http://actv.avmspa.it/it

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こちらがチケット売り場。チケットは1回券の他、1日券、2日券など様々ありますので、旅行の日程に合わせて購入しましょう。

ただ、チケット売り場はどこにでもあるわけではないので、あらかじめ購入しておいた方が良いでしょう。

また1回券は7.5ユーロで、1日券が20ユーロ(2017年6月現在)なので、3回以上乗るのであれば1日券を購入しておいた方が、便利でお得です。

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乗車するときは、乗り場の前にあるこの検札機にチケットをこのようにかざし、自分で改札しましょう。ピッと音がして右上に緑のランプが灯ればOKです。1回券、1日券ともに同じです。

たまに船上で検札のチェックを受けることがあります。この改札を忘れていると、罰金を取られますので、乗船時には忘れずに改札しましょう。

次は、観光客にはあまり知られていない、渡し船「トラゲット」の利用方法です!

渡し船「トラゲット」

さて、観光客にはあまり知られていませんが、意外に便利なのが「トラゲット」。ゴンドラで川のあちら岸からこちら岸へ横断するだけの渡し船です。

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なぜ便利かというと、ヴェネチア本島を分断するように走る大運河には、実は3本しか橋がかかっていないのです。橋の代わりに川を渡してくれるのがこの「トラゲット」。

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こちらがトラゲット乗り場。

乗り場がどこにあるかは、観光案内の地図に記載されていますので参考にしましょう。

トラゲットは乗り合いです。特に時刻表もなく、のんびりとゴンドラがあちらとこちらを行き来しており、来た舟に乗るようになります。

乗船料は1回1.5ユーロ(2017年6月現在)を船頭さんに現金で支払います。

川を渡るだけのほんの短い距離ですが、でも1回の乗船料だけでゴンドラに乗れるのもちょっと嬉しいですよね。

一度は乗ってみたい「ゴンドラ」

ヴェネチアの風物詩ゴンドラ。美しい水の都を優雅に進むゴンドラ、一度は乗ってみたいものです。

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では、そのゴンドラはどうやって乗るかと言えば、ゴンドラ乗り場に待機しているゴンドリエーレ(ゴンドラの船頭さん)に口頭で交渉して乗船するのが基本スタイル。料金は乗船人数、時間、コースによって違いますので、自分の希望を船頭さんに伝えます。

しかし、観光に来て、その土地のこともよく知らないのに、いきなり口頭交渉は厳しいですし、自分の希望と提示される料金がみあっているかの判断もつきにくいものです。少しの手数料を払っても、あらかじめ旅行会社にゴンドラの予約を依頼するのがやはり無難かもしれません。

もし、口頭交渉も含めて、旅の雰囲気を味わいたい方のために、大体の料金目安は、2人乗り約30分で80ユーロ程度です(2017年現在)。「私は見た目よりずっと軽いんだよ〜」なんて冗談を交えながら、楽しく交渉してみましょう。

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こちらがゴンドラ乗り場。街の要所にいくつもあります。

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乗る場所によって廻るコースが違ってきます。もし、1番メインとなるコースを希望であれば、ホテル・ダニエリ前にある乗り場から乗ると、観光名所である「ため息橋」の下をゴンドラでくぐるので、より観光を楽しめておすすめです。

「水上タクシー」

さて、ベネチアの水上の交通手段としてもうひとつあるのが「水上タクシー」。

「TAXI」と書かれた看板のところから乗ることができます。ただ、これもゴンドラ同様、人数、移動距離によって金額が変わります。地上のタクシーのように料金メーターはなく、これも口頭交渉にて料金が決まるため、慣れない観光客が利用するにはちょっとハードルが高いもの。しかし、スーツケース等大きな荷物がある場合、また急いでいる場合などにはとても便利なのも事実です。

もしタクシーを利用する必要がある時には、宿泊しているホテルのフロントの人などにタクシーを呼んでもらい、行き先と料金の確認をしてもらうとスムーズかもしれません。

イタリア在住者が教える、水の都ヴェネチアをうまく移動する方法【旅の裏技】

世界に2つとない水の都ヴェネチアだからこその水上交通。これを上手に利用して、楽しい旅を過ごしましょう。

[Photo by Ryoko Fujihara & shutterstock.com]

PROFILE

藤原亮子

Ryoko Fujihara フォトグラファー&ライター

イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、’09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、イタリアで撮影・執筆活動をしつつ、更なる美しい景色を求めてカメラ片手に旅を続けている。

イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、’09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、イタリアで撮影・執筆活動をしつつ、更なる美しい景色を求めてカメラ片手に旅を続けている。

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