【ランキング】エコノミークラスの座席幅が広い航空会社はどこ?

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Jul 24th, 2017

エコノミークラスの座席がどんどん狭くなっている?!

意外に違う座席幅。より快適なエアラインはどこ?エコノミー症候群予防も。

今年5月、アメリカン航空が一部の運行機材のエコノミークラスの前後幅を、1インチから2インチ(2.54cmから5.08cm)狭くするという報道がありました。LCCの低価格運賃に対抗するためだといわれています。

そういえば、機内にタブレットやスマートフォンを持ち込んで使用する人が増えたこともあり、映画などのエンターテイメントサービスを廃止すれば、さらなるコストダウンになるという話題もありました。

シートの幅は、快適なフライトの基本。ほんの数cmでも広いほうがうれしいですよね。米国の新聞USA Todayによれば、この30年でアメリカの4大航空会社のエコノミークラス・シートの前後幅も横幅も、1インチから2インチ狭くなっているとのことです。

長距離向け航空機ボーイング777ER300の前後幅ランキングは?

意外に違う座席幅。より快適なエアラインはどこ?エコノミー症候群予防も。
(写真はイメージです)

エコノミークラスのシート幅を比較するといっても、航空機の種類や路線により違いが出ます。そこで今回は長距離路線を飛ぶ、ボーイング777ER300のシート前後幅で比較してみました(「seatguru.com」を参照。各航空会社にばらつきがある場合、最も広い前後幅を採用して比較しています)。

1位:86.36cm(34inch)
JAL(日本航空)
ANA(ANAホールディングス)
エールフランス航空
KLMオランダ航空
エミレーツ航空
大韓航空

2位:83.82㎝(33inch)
エア・インディア
中国東方航空
中国南方航空
エティハド航空
フィリピン航空
カタール航空

最下位:78.74cm(31inch)
エア・カナダ
アメリカン航空
ユナイテッド航空

日本航空と全日空が健闘しています。最長が86.36㎝。最も狭い狭い前後幅は78.74㎝ですから、なんと7.62㎝も違いがあるんです。これは大体大人のこぶし1個分くらいです。これだけでも、ずいぶん快適さがアップしそうです。

エコノミー症候群の予防方法

意外に違う座席幅。より快適なエアラインはどこ?エコノミー症候群予防も。

エコノミークラスのような狭い席に窮屈な姿勢で長時間座ることが、発祥の要因の一つであるといわれているエコノミー症候群。日本旅行業協会のホームページでは、「機内で気をつけること」を以下のように記載しています。

  • 2~3時間に1回は、少し離れたトイレまで歩き、軽く屈伸運動をしましょう。座ったままシートベルトを緩めて、足をこまめに動かすこともお勧めします。1時間に1回は3~5分くらい、かかとの上下運動をするとよいでしょう。下運動をするとよいでしょう。
  • また、水分を適度に取ること。1時間にコップ半分くらいの水やジュースで水分補給すると良いでしょう。アルコールやコーヒーは利尿作用があり、脱水症状の原因にもなりますので、控えてください。
  • きつめの服を避け、ゆったりした服装でリラックスする。血行が悪くなるので、窮屈な姿勢をとったり、足を組んだりしないように気をつけましょう。また、不自然な姿勢で寝込まないよう、睡眠薬は控えてください。

少しでも広い座席に座ると、窮屈な姿勢になりにくいですよね。それに、姿勢以外のポイントにも、十分注意したいと思います。

[CNN/ American Airlines is cutting more legroom in economy class]
[The Sun/ PLANE UNNECESSARY? Plane TV monitors are being AXED by airlines… and this is the reason why]
[Seat Guru/ Long-haul Economy Class Comparison Chart]
[エコノミークラス症候群:エコノミークラス症候群ってなに?]
[All Photos by shutterstock.com]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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