季節の移ろいを感じる和菓子。今の時期なら、涼しげな水まんじゅうや寒天菓子などでしょうか。日本と同じように四季のあるフランスにも、季節ならではのデザートがたくさんあります。
初夏を代表するデザート「クラフティ・オ・スリーズ」
夏を代表するデザートといえば、アイスやソルベはもちろんですが、ジューシーなあんずをたっぷり焼き込んだ「タルト・オ・アブリコ」や、今回ご紹介する「クラフティ(Clafoutis)」も定番。今の時期であれば、フランス人のお宅でも、現地のレストランでも登場頻度の高いデザートです。
クラフティは、牛乳と卵がベースの生地にフルーツをたっぷり焼き込んで作ります。基本的にどんなフルーツで作ってもOKですが、当地で夏によく食べるのは、チェリーを使った「クラフティ・オ・スリーズ」。牛乳と卵、砂糖と薄力粉を混ぜた生地にチェリーをどっさり入れて焼くだけ、という手軽さです。生地のほんのりした甘さとチェリーの酸味で、いくらでも食べられそうなおいしさ! もっちりした食感も、私たち日本人好みかもしれません。
知人宅のお庭でスリーズ狩り! (C)sweetsholic
フランス南部ではスリーズが自宅で採れる家庭も珍しくないことや、マルシェやスーパーで安価で購入できること、誰でも失敗なくできる点が、人気のヒミツなのでしょう。
このように、スキレットで作ってもかわいくできますよ。
続いて、クラフティのレシピをご紹介します。
クラフティのレシピ
無塩バター・・・35g
卵・・・2コ
グラニュー糖・・・30〜40g
薄力粉・・・50g
牛乳・・・125cc
チェリー・・・200〜300g
1. タルト皿の内側に柔らかくした無塩バター(5g)を塗り、チェリーを入れる。
2. ボウルに卵を割り入れ、グラニュー糖、薄力粉の順に加えて、泡立て器でダマがなくなるまで混ぜる。牛乳、600Wのレンジで45秒ほど加熱して溶かしたバター(30g)を加え、滑らかになるまでよく混ぜます。
(C)sweetsholic
3. 1のチェリーの上から2の生地を流し入れ、190℃に予熱したオーブンで30〜35分ほど焼き上げたら完成。
フランスの料理サイト「750g.com」を参考にしながら、作りやすい分量でご紹介しました。フランス語になりますが、作る前に動画をご覧になると、工程のイメージがつくと思います。
(C)sweetsholic
動画のように、焼きあがるちょっと前のタイミングで、クラフティの上からグラニュー糖(10〜15g)をかけて上火を強めにして焼き上げると、表面がキャラメル状に仕上がります。パリッとした食感が加わり、こちらもとっても美味!
(C)sweetsholic
ほの温かい状態、または冷たく冷やした状態でいただきましょう。簡単に作れるクラフティ、型崩れしにくいので、BBQやピクニックにもおすすめですよ!
[750g.com]
[tsujicho.com]
[Photos by Shutterstock.com]