ヘルシンキからフィンランド北部へ駆け抜ける夜行列車「サンタクロース・エクスプレス」。車内は新しく機能性にあふれ、とても快適。今回は、今まで8つの夜行列車を経験した筆者が特に素晴らしいと感じた「サンタクロース・エクスプレス」をご紹介しましょう。
ヘルシンキの玄関口でもあるヘルシンキ中央駅。石造りで重厚感ある駅舎は旅情もいっそう高まります。
ロヴァニエミ駅へ向けて出発する「サンタクロース・エクスプレス」。ロヴァニエミはラップランド州の州都であり、サンタクロースの故郷としても有名な街。ヘルシンキからは約12時間の鉄道旅です。
こちらは2人用のデラックス寝台。個室内にシャワー、洗面台、トイレが備わっています。ベッドのリネン類はふかふかで寝心地もよかったです。石鹸やタオル、ドライヤー用コンセントも付いており快適に過ごせますよ。
さらに食堂車ではフィンランドならではの料理やお酒を楽しむことも可能。森と湖を眺めながらいただく食事はとっておきのひとときに。
洗面台とトイレ。コンパクトながらも清潔で、機能性も抜群。
画期的だったのがこのシャワールーム! 洗面台を手前に引くことで、シャワールームになるんです。寝台列車ながらも普通に温かいお湯がたっぷり出たのも驚き!
ヘルシンキを出発してから約12時間後、北極圏の入り口でもあるロヴァニエミ駅に到着。かれこれ世界の色々な夜行列車を体験してきた筆者ですが、ここまで快適性と清潔感に優れた列車は今までありませんでした。
ロヴァニエミは冬の雪景色が有名ですが、夏は緑あふれる森が大変美しく爽やかな自然を体感できます。フィンランドを旅することがあれば、片道だけでも夜行列車の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
[Photos by Nao & shutterstock.com]